アメリカから日本に上陸したのは1965年(昭和40年)。そこから60年、市民権を得たカプセルトイ。
大人の女性向けの専門店がオープンするなど進化を続けていますが、「カプセル」も進化しています。
【写真を見る】累計50万個 愛猫の“毛”を持ち歩ける 人気カプセルトイ
カプセルトイ60周年 ガチャガチャは去年には700種類リリース
出水麻衣キャスター:
1個400円のカプセルトイが累計50万個売れて、約2億円を稼ぎました。
カプセルトイは1965年(昭和40年)にアメリカから上陸し、今年で60周年を迎えました。人気がどんどん高まり、2024年度は毎月700種類がリリースされています。
どんな種類が人気なのか、イベントを取材しました。
28日に伺ったのは、東京・丸ビルで行われている「ガチャガチャ展」です。
日本ガチャガチャ協会 小野尾勝彦会長
「(当時)入っていたのは香港製のミニチュアのおもちゃ。回す楽しさと、何が出てくるかわからないワクワク感でカプセルトイが広がっていくんですよね」
今回のイベントでは、カプセルトイが約200台用意されています。
中でも行列ができるほど人気だったのが「うちの子のけだまだま」(400円)という商品です。商品の中に、飼い猫の『毛』を入れて持ち運べます。
客
「前から欲しいと思っていて、でもどこでも売り切れで、ここならあるって聞いたのでわざわざ来た感じです。これに入れようと思って貯めてる『毛』があるので」
出水キャスター:
「うちの子のけだまだま」は1回400円で、累計50万個売れています。愛猫家の馬渕さんは絶対欲しい一品ですよね。
経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
絶対欲しいですし、持ち歩きたい。愛おしい。
出水キャスター:
さらにもう一つ、「運命のコイン」も累計40万個のヒット商品となっています。“まだまだ自分で決めたくないあなたへ”というキーワードで発売されています。
裏表に違う文言が書いてあります。例えば、「我慢」と書かれた裏側は「食べちゃう」になっているので、夜食を食べるかどうか自分で決められないときに、このコインを使ってコインに決めてもらいます。
「キンケシ」から始まった、今もなお続くカプセルトイブーム
「日本ガチャガチャ協会」の小野尾会長によると、カプセルトイには様々なブームがあります。
●第1次ブーム(1983年) キンケシ(累計1億8000万個)
●第2次ブーム(1985年) ウルトラマンフィギュアなど
●第3次ブーム(2012年) コップのフチ子(累計2000万個以上)
●第4次ブーム(2017年~)大人の女性向け専門店続々オープン
今のトレンドは、例えば傘の柄につけて自分の傘と判別させる実用品や、1個1000円以上するような高額商品も人気だそうです。
そんな中、私は「カプセル」の中身ではなく、カプセル自身も進化していることに注目しました。
「ecoポンⓇ(ケーツーステーション)」は環境にやさしいカプセルで、なんと世界初の紙製カプセルで40%のデンプンと60%のパルプで出来ています。
「くら寿司」が海洋プラスチック問題を解決したいと考え、ぜひ紙製のカプセルを作ってほしいと依頼。3年の年月をかけて開発したということです。見た目は普通のカプセルと変わりません。しっかり硬さもあります。
「ecoポンⓇ」はカプセルトイの枠組みを超えて、世界で活躍しています。
アルバニア共和国は山火事により、森林が失われています。そこで、このカプセルトイを使って中に肥料と種を詰めて、ドローンで散布します。紙製のカプセルトイは土に還るので、ある種の植林活動になっています。
経済アナリスト 馬渕さん:
そんな使い方があることに驚きました。環境を守ることに繋がっているんですね。
出水キャスター:
アルバニア共和国から依頼を受け、「ecoポンⓇ」を利用した植林プロジェクトは2024年3月ぐらいから試験が始まっています。
井上貴博キャスター:
コストさえ下がれば、全部これに置き換えていけば良いとなりますよね。
出水キャスター:
人力で肥料や種を埋めていると、コストが掛かるので、空から散布して土に還るというカプセルの進化をご案内しました。
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<プロフィール>
馬渕磨理子さん
経済アナリスト
日本金融経済研究所代表理事
“日本一バズる”アナリスト
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