
女子100mHの田中佑美(26)が31日、つくば市内で公開練習を行い、練習後に取材に応じた。
【写真を見る】女子100mH・田中佑美、東京2025世界陸上代表へ「大きく残ってるところが標準記録」日本選手権は「ラッキーな日だった」
7月に行われた日本選手権では、予選から12秒台が続出する混戦で、大会初優勝を果たした田中。「ラッキーな日だった」と振り返り、「かなりタフな戦いになりました。結果として優勝という形は取れましたが、自分としてはやはり攻めきれなかった。もっともっと出るはずなのに、そこの準備に自分が追いついてなかったという後悔が残っていた」と優勝の快挙も、悔しさが残っていたことを明かした。
田中は、2023年の世界陸上ブダペストで初代表になると、2024年パリオリンピック™にも出場。今年9月に開催される東京2025世界陸上の代表権はまだ獲得できていないが、「代表内定は8月の後半まではわからない状況ではあります。今自分にできるのはできるだけ良いコンディションに持っていくこと。今できることに集中したい」と話した。
この種目での東京世界陸上の代表内定者はいないが、唯一中島ひとみ(30)が参加標準記録(12秒73)を突破している。日本陸上競技連盟によると、東京世界陸上の選考競技会となった日本選手権(7月4日〜6日)以降の選考条件では「日本選手権8位以内の成績で、参加標準記録有効期間内に標準記録を満たした競技者」が最も重視されている。
そのため、田中は標準記録を突破すれば、代表入りがほぼ確実となる。「今シーズンは本当に『標準記録、標準記録』とシーズン前半から言ってきて、日本選手権までと思ってたところが、日本選手権まで切れず、日本選手でも切れずっていうところで、自分の中ではやはり大きく残ってるところが標準記録」と田中。続けて「記録って本当にいろんな条件が合わさせているものだと思うので、狙いすぎず自分のできる最大限の準備をして、出るときには出るっていう気持ちでこれからも取り組んでいければなと思います」と標準記録有効期間の8月24日まで諦めない。
「世界大会に出てるっていうことで、知り合いも年々増えてきましたし、準決勝のメンバーを見てても、何回か走ったら勝てるなって人もいれば、何回走っても勝てないなって人もいるっていうのが現在のポジション」と自身の現在地を見つめた田中。「だからこそ自国開催で、皆さんの応援の力を背に受けながら、いいパフォーマンスをして、行けるところまで行きたいと思います。それは1回目からずっと変わらず、チャレンジャーとして挑んでいきたい」と東京世界陸上出場へ向けて飛躍を誓った。
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