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食品も電気料金も“値上げの秋” 猛暑で最大2万5000円負担増か 「Zの法則」と電気代節約術で調整を【Nスタ解説】

経済
2025-08-29 20:48

連日の猛暑で、海の幸や農作物に深刻な影響が出ています。
こうした中、9月は1400品目を超える食品の値上げが控えていて、この秋の家計の負担はさらに重くなりそうです。


【写真で見る】「雪見だいふく」「ハッピーターン」など9月に値上げされる食品


9月電気料金も値上げの見込み

日比麻音子キャスター:
9月に調味料、加工食品、アイスクリームなどの1422品目が値上げされます。食品だけでなく、電気料金も上がる見込みです。


【9月使用分の電気料金】(前月比)※平均的な家庭の場合
北海道電力 8868円(+168円)
東北電力 7981円(+63円)
北陸電力 7013円(+62円)
東京電力 8132円(+65円)
中部電力 7815円(+50円)
関西電力 7271円(+104円)
中国電力 7546円(+60円)
四国電力 7778円(+67円)
沖縄電力 8477円(+26円)

例えば北海道電力は、8月と比べて+168円、東京電力でも+65円となります。


といいますのも、政府による電気料金の支援金額が変わります。8月は特に電気の使用量が増えるということで、2.4円/kWhでしたが、9月は少し使用量が下がり2円/kWhになります。この影響から、全体の電気料金の値上がりにも影響がでています。


猛暑の影響で、ひと月最大2万5000円アップも…?

この夏は、非常に厳しい暑さが続きました。実は6月末の時点で、AIに気象データや農作物の価格の見通しを学習させて、どれぐらい家計の負担が増えていくのかという試算を出していました。それぞれのシナリオを見ていきたいと思います。

【4人家族の月平均 猛暑インフレによる影響】(第一生命経済研究所 柏村祐主席研究員によると)


【安定シナリオ】確率15%
気温は高め
天候は比較的 安定
農作物 生育が順調
→ひと月で+500円

【標準シナリオ】確率55%
全国的な猛暑
大規模な天候不順 限定的
野菜価格 高止まり傾向
→ひと月最大で+9000円

【価格高騰シナリオ】確率30%
記録的な猛暑
干ばつや局地的豪雨 頻発
農作物不作、価格急騰
→ひと月最大で+2万5000円

日比キャスター:
「価格高騰シナリオ」だと、桁違いの試算が出ていました。


第一生命経済研究所の柏村祐主席研究員は「想定外の気象状況により、『価格高騰シナリオ』が濃厚になっている」とし、「例えばリモートワークを出社に変えて、クールシェアリングして冷房などを使わずに、家の電気料金を抑えていくというような、『行動変容』をせざるを得ないのではないか」ということです。


節約アドバイザーにきいた!3つの電気代の節約術

夏休みが終わって、学校が始まったところもありますが、ご家庭での工夫が必要になってきそうですね。

蓮見孝之キャスター:
工夫と言っても、どこで調整したらいいの?と思います。

日比キャスター:
節約アドバイザーの和田由貴さんに聞きました。


▼冷房効率を上げる
2週間に1度はフィルターの掃除する

▼部屋に熱を入れない
すだれやサンシェードで遮熱する

▼照明器具の変更
蛍光灯・白熱灯をLEDにする
蛍光灯や白熱灯は、灯りそのものが熱を持ってしまい、部屋の中の温度が上がる可能性も


南波キャスター:
「すだれ」って、本当に効くのかな?と思っていましたが、横浜スタジアムのベンチ前にあって、全然違いました。自宅でも取り入れたいなと思いました。


日比キャスター:
部屋の中に日差しが入ると、夜まで部屋全体が冷えないということもあります。一部だけでも、すだれやサンシェードを設置するだけで気持ちの面も変わるかもしれません。


チラシで“お買い得品”を見つけるポイント&買い物術

そしてもう一つ、お買い物でのポイントも伺ってみました。チラシ“Zの法則”を皆さんご存知でしょうか?


人間はパッとものを見たときに、まずは左上に目がいくそうです。そして、そのまま視線を右に動かして斜め左下に行って、右へ行きます。

無意識のうちに、このような視線の動かし方をしていて、つまり広告を見たときに、一番のお買い得品は左上にあるという傾向があります。その次にお得なのは、右上、左下、右下という順番になるそうです。

ですから、お買い物のチラシを見たときに、左上にあるものを見て、お買い物するのがポイントだということです。

そして、スーパーに行ったら、まずお野菜のコーナーが目に入りますが、肉や魚を先に買って、野菜をあとにした方がいいといいます。というのも、先に野菜を買うとお肉を余らせてしまって、家庭内での食品ロスが発生しやすいということです。

ですから、先にお肉を買ってそれに合わせて、野菜の量を買っていくと家庭内での食品ロスも防ぐことができるということです。

平均的な家庭では、年間約6万円の食品ロスが出てしまっているということですから、食品ロスを減らしていくことも、節約に大きく関係しているかもしれません。


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