
年末年始、旅行などで飛行機を利用する人も多いのではないでしょうか?実は飛行機の往復で時間差があることを知っていましたか?この時間差は場所でも違いますが、季節によっても違うのです。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
【写真を見る】TBSの番組に出演するガガーリン(1962年5月26日放送TBS「現代の顔」より)
12月17日は「飛行機の日」、12月19日は「日本人初飛行の日」
TBSテレビに出演しているソビエト初の宇宙飛行士・ガガーリンを食い入るように見つめる一人の男性。日本で初めて動力機の飛行をした徳川好敏さんです。徳川さんが日本の空を飛んだ50年後、世の中は宇宙に行ける時代になっていました。
徳川さんが初飛行したのはライト兄弟が成功した7年後、1910年12月19日です。この日、徳川好敏大尉(当時26)が東京の代々木練兵場(現在の代々木公園)でフランス製複葉機「アンリ・ファルマン機」に搭乗し、日本人として初めて飛行に成功したのです。飛行距離は3000m、滞空時間は3分間でした。
気象予報士 森 朗氏:
この日は移動性高気圧に覆われて、秋晴れのような穏やかな天気が広がっていました。
ジェット機が飛び交う昨今でも「風」は飛行機が飛ぶ上で大事な要素です。
そしてその「風」によってフライト時間にも影響が出てくるのです。
ニューヨークと成田を結ぶフライト時間の謎
年末年始、旅行などで飛行機を利用する人も多いと思いますが、行きと帰りでフライト時間の違いに大きな差があることに気がついた人も多いのではないでしょうか?成田発ニューヨーク着(東行き)だと飛行時間の目安は約12時間30分~13時間30分。一方、ニューヨーク発成田着(西行き)だと約13時間30分~14時間30分と最大で約2時間も差があるのです。実はこの飛行時間の差に「偏西風」が関係していたのです。
気象予報士 森 朗氏:
偏西風の強いところを「ジェット気流」と言うのですが、冬のジェット気流は特に強くて、夏のジェット気流が時速100km~200kmだとすると、冬のジェット気流は200km~350kmになります。偏西風は西から東に向かって吹くので、日本からニューヨークに行く飛行機は追い風効果で飛行時間が短くなるのです。
8月17日の夏の風と12月17日の冬の風を比較してみると、冬の方が強い風が吹いていることが一目瞭然です。
気象予報士 森 朗氏:
海外ではなく羽田と那覇の往復でも羽田から那覇は約3時間、那覇から羽田は約2時間10分と約50分の差があります。西へのフライトは向かい風との戦い。もし到着が少し遅れても「きょうは偏西風が頑張っているんだな」と空の機嫌を楽しんで下さい。
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