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『前向きにプールに入るのは危険』専門家に聞く「水の事故」を防ぐ4つのポイント【ひるおび】

国内
2025-08-01 16:10

夏休みが始まり水遊びをする機会も多くなる中、事故を防ぐためには何に気をつければいいのでしょうか?
水難学会理事の斎藤秀俊氏に聞きます。


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プールの事故 入水時にリスク

プールで特に注意が必要なのが、入水の仕方です。


斎藤氏は、「入水直後に事故が起こるケースが多く、児童に正しい入水方法を教え、実践することが重要」と話します。


【危険な入水】
前を向いてプールに直接入る
⇒底に足がつかなかった場合、深みにはまって戻ることが困難に


【正しい入水】
両手をプールサイドにつけた状態でプールに背を向け静かに入水する
⇒水深が深くても腕の力で戻ったり助けを呼ぶことができる


コメンテーター 水谷準:
小学生だとどうしても勢いよく「プールだ」って興奮して飛び込んでいったりしそうなので、そこをしっかりと監視などしないといけないなと感じますね。


水難学会理事 斎藤秀俊氏:
また、浅いプールだとスタートの飛び込み時に頭を打ったりして、例えば脳震盪を起こして気絶することもあり得るんですね。だから浅いから安全ということもない。やっぱり入水をしっかりやらないと、思わぬ怪我に繋がりますね。


川に潜む危険

2024年の水難事故による死者・行方不明者は816人です。
発生場所を見ると、全体では▼海(45.6%)▼河川(35.3%)▼用水路(12.3%)と海が一番多くなっていますが、中学生以下では▼河川(64.3%)▼海(17.9%)▼10.7%と河川での事故が多いことが分かります。


川には危険なポイントが多くあります。


◆実際より浅く見える
川岸から川を見たときに一見浅く見える場所も、実は光の屈折で浅く見えており、実際は3割ほど深くなっています。
透明度が高いほど、光の屈折による錯覚が起きやすいそうです。


◆急に深くなる
水流の影響などから水深が急に深くなる場所があります。
ほとんど流れがないように見える川でも、川底に角度があり砂利がたまっていると足が滑って斜面が崩れ、自力では川岸に戻れなくなることもあります。


◆水流の速さが同じでも“深さ”で違い
膝下の深さ(約40cm)では歩けていても、腰下の深さ(約80cm)を超えると、同じくらいの水流でも歩けなくなります。


水難学会理事 斎藤秀俊氏:
川の事故も、プールと同じように水に入ってすぐに事故が起こることが多いです。
深さを確認しないで水に入って事故が起こるので、ぜひとも注意していただきたいです。


水の事故を防ぐ4つのポイント

≪備え≫
ライフジャケットやマリンシューズなどの装備で対策
⇒もしもの時に危険を回避


≪防止≫
場所を問わず水の中に入るときには水深を確認
⇒深さを確認することで未然に防ぐ


≪早期発見≫
重大な事故になる前に発見できれば助かる可能性が高い
⇒監視体制の強化


≪二次被害を生まない≫
溺れている人を見かけても自分で救助しない
⇒通報・浮力のあるものを投げ込む


水難学会理事 斎藤秀俊氏:
本当にこの4つをしっかり守っていただくと、かなりの水難事故を防止することができますので、ぜひとも覚えて、海や川で楽しく遊んで欲しいと思います。


(ひるおび 2025年7月29日放送より)


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