男性の育児休業の取得率が初めて40%を超えたことが厚労省の調査で分かりました。一方、家事育児の負担が女性に偏っているという課題もあり、働き方を見直そうとする動きも出ています。
育休中(子ども1人)
「どうしても平日は夫の帰りが遅くなってしまうので、(家事育児が)平日は、ほぼワンオペみたいな状態で。土日その分、彼も何かやらなきゃってやっている」
専業主婦(子ども3人)
「やっぱり、お金はかかるので、働いてくれるなら働いて欲しいですし、有休の範囲内で休みを取って欲しいですけど、減ってまではちょっと」
共働きの女性(子ども2人)
「働くの控えてます。もっとやりたい。本当にもっと働きたいなって思ってます。ただ、自分だけじゃないので、子どもがいるうちは仕方がないし」
家庭によって育児の事情も様々。
こうした中、昨年度の男性の育休取得率が前の年から10ポイントほど上昇して40.5%に上り、初めて4割を超えたことが厚労省の調査でわかりました。
ただ、こんな課題も…。
共育プロジェクト推進委員 羽生祥子 座長
「家事育児を担う性別の比率が諸外国とかけ離れて女性が多いので、日本の場合は」
総務省の調査では、共働き夫婦の家事育児の時間は、妻のほうが3.4倍多くなっていて、厚労省は男性の長時間労働などが背景にあると指摘しています。
こうした現状を改善しようと、新たな取り組みを始める企業も。
明治安田生命の人事部で働く斉上弓弦さん(38)。1歳と4歳の2人の娘のパパで、去年12月に時短勤務を利用しました。
明治安田生命 斉上弓弦さん
「子どもとの時間が増えたこともあるし、生活に関しては大きく変わった」
明治安田生命では昨年から、一部の社員同士が1週間ごとに時短勤務を利用する取り組みを実施。
斉上さんは午前9時から午後7時までの勤務が多かったですが、時短勤務中は午後4時まで働き、夕方以降の仕事は同僚に引き継いだといいます。
明治安田生命 斉上弓弦さん
「自分自身、その働き方をしていなかったので、慣れは必要だった。そこで妻の大変さも認識したので、早く帰って家事をやったり、前と比べるとやるようになった」
現在、時短勤務している妻は。
斉上さんの妻
「夕方のことすべてやるとなると、私一人でやっていると思いがちになるので、どっちかがというより、お互いが調整して働けるのが理想的かなと」
明治安田生命は狙いについて…。
明治安田生命人事部 志村紀子 室長
「今後は50代、60代で介護に直面するようなベテラン層や、70歳定年を見据えると、本人の病気療養に時短勤務を使うことも増えると思うので、いつでも誰でも選択できる制度として力をいれていきたい」
・エアコン「1℃下げる」OR「風量を強にする」どっちが節電?「除湿」はいつ使う?賢いエアコンの使い方【ひるおび】
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
・「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】