けさ、ロシアのカムチャツカ半島の近くを震源とする巨大地震が発生し、太平洋沿岸を中心に津波警報が発表されています。気象庁は「津波が高い状態は少なくとも1日以上は続く見込み」だとしています。
こちらは、ロシアメディアの地震発生時のものとされる映像です。
気象庁によりますと、午前8時25分ごろ、ロシアのカムチャツカ半島の近くを震源とする地震が発生しました。
カムチャツカ半島の都市にある幼稚園とされる場所では、建物の壁の一部が崩れてしまっています。また、空港の様子とされる映像には、天井のパネルの一部が落ちている様子が写っていて、この空港では、けが人も出ているということです。
アメリカの地質調査所によりますと、地震の規模を示すマグニチュードは8.8と推定されています。
ロシア国営のタス通信によりますと、カムチャツカ半島の南東部では、3メートルから4メートルの津波が観測されたということです。
記者
「高台には、津波の様子を確認している人たちが見受けられます」
また、この地震の影響で、北海道から和歌山県にかけ、太平洋沿岸を中心とする広い地域に津波警報が発表されています。千葉県の九十九里浜では、午前11時ごろ、津波が川を遡上しているとみられる映像が撮影されました。
総務省消防庁によりますと、午後2時15分現在、21都道県のあわせて219市町村、およそ200万人を対象に避難指示が発表されているということです。
「前(東日本大震災の時)も、海岸線から300メートルぐらいの家なんですけど、そこから見える。そのときは床下までだった」
「(海に)入っていて、警報が鳴って、ひとりで出てきて。『高台に逃げよう』って、みんなで逃げてきた」
午後1時52分には、岩手県の「久慈港」で1メートル30センチの津波が観測されたほか、▼午後2時15分に東京の晴海で20センチ、また午後3時ごろに、▼北海道・根室で80センチ、▼茨城・大洗で60センチの津波が観測されました。
気象庁は午後1時から、きょう2回目の会見を行い、今後の見通しについて次のように指摘しました。
気象庁会見
「一つの波が非常に長い。1時間くらい、一つの周期の波が時間がかかりますので、非常に長い間、津波が観測され続けるということになります。少なくとも1日程度以上、津波の高い状態が継続する見込みというふうに考えている」
各地で観測されている津波について、気象庁の担当者は「現段階では、津波が今後、高くなるのか減衰していくのかは判断できない。今後、さらに高い津波が観測される可能性もある」と述べました。
カムチャツカ半島沖で過去に発生した地震では、最も高い津波が日本に到達したのは、地震発生からおよそ9時間後だったということです。
津波警報の発表を受けて避難指示がでていることから、一時休業しているコンビニエンスストアもあります。
▼セブン-イレブンは、午前11時半時点で、北海道から関西までの太平洋沿岸にあるおよそ260店舗が。▼ファミリーマートは、午前11時時点で、271店舗が。また、▼ローソンは、午前11時半時点で、北海道で79店舗、東北で97店舗、関東で30店舗など、あわせて266店舗が一時休業しているということです。
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