根強い人気を誇るペットボトルの緑茶飲料。今、通常のものより苦みや渋みが強い「濃い」緑茶の売れ行きが好調だそうです。そのわけとは?
記者
「あちらの女性、濃いお茶をぶら下げて歩いています。あちらの人も濃いお茶を持っているようです」
今、売れ行き好調なのがペットボトルの緑茶飲料。中でも“濃い系”の緑茶飲料が大人気なんです!
「疲れた時は濃いほうがいいな。カテキンも多いって書いてあるしいいかな」
「夏にいいですね、しみる感じ」
去年の緑茶飲料の生産者販売金額が、前年比8.7%増のおよそ5250億円。その中でも“濃い系”の緑茶の割合が…
伊藤園マーケティング本部 ブランドマネジャー 吉田達也さん
「通常のお茶市場全体として、濃い茶の市場が3分の1ぐらい」
伊藤園によると、ペットボトルの緑茶市場のおよそ3割が“濃い系”の緑茶だといいます。
では、なぜ“濃い系”の緑茶が選ばれるのでしょうか。
「毎日飲みますね。やっぱ濃い方が私は好きなので。おいしいですね、やっぱ。ちょっと苦みはありますね、その苦みがちょうどいいというか」
今では各社がこぞって“濃い系”緑茶を発売。伊藤園では「濃い茶」の売り上げが一気に2倍に増えました。
「同僚の人とかも、これのちょっと大きいバージョン持ってたりする。健康って書いてるからだと思います」
そして、去年の9月に「濃い茶 プレミアムストロング」を発売。赤枠で「摂取上の注意」が書かれるほど、多くのカフェインが入っています。中にはエナジードリンク代わりに飲む若者もいるといいます。
伊藤園マーケティング本部 ブランドマネジャー 吉田達也さん
「若い方もコーヒーの代替品みたいな形で、頭がシャキッとするようなイメージもあってお買い求めいただいている傾向が出てきております」
さらに“濃い系”緑茶が人気のワケは物価高が背景にあるというのは、流通ジャーナリストの渡辺さん。
流通ジャーナリスト 渡辺広明さん
「贅沢ができない環境にある。でも日常のプチ贅沢は人気になっていて、濃いお茶のちょっと贅沢で飲んでみたいみたいなニーズも今の人気を後押ししてるんじゃないか」
「プチ贅沢」に「健康志向」。“濃い系”緑茶の人気は今後ますます高まっていくようです。
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