後半国会の争点だった「年金改革法案」が与党と立憲民主党の賛成で衆議院を通過しました。一方、「選択的夫婦別姓」は28年ぶりに審議入りしましたが、法案乱立で今国会での成立の見通しは立っていません。
【写真を見る】「年金改革法案」衆院通過 一部高齢者の年金が減ることも
年金改革法案が衆院通過 与党・立憲が賛成
衆院本会議(30日)
「賛成の諸君の起立を求めます」
後半国会の争点の一つだった「年金改革法案」が衆議院を通過しました。
パートなどで働く人が厚生年金に加入しやすくなるよう、いわゆる「年収106万円の壁」の年収要件などが撤廃されます。
また、当初政府の提出法案で削除されていた「基礎年金の底上げの措置」は自民・公明と立憲民主党の党首間の合意により法案の付則に盛り込まれました。
石破総理(30日)
「最終的には99.9%を超えるほぼ全ての厚生年金受給者の方の給付水準が上昇する」
こう、法案の意義を強調した石破総理ですが、▼底上げに必要な財源の結論が先送りされたほか、▼一部の高齢者の年金が減ることもあり、「議論が拙速」などと立憲を除く野党は反対しました。
「選択的夫婦別姓」法案乱立 28年ぶり審議入り
一方、こちらも争点の一つだった「選択的夫婦別姓」に関する議論。
立憲民主党・黒岩宇洋 衆院議員(30日)
「選択的夫婦別姓法案の審議入りとしては28年ぶりとなります」
28年ぶりに審議入りとなりましたが、法案を提出した野党3党の主張はバラバラです。
立憲民主党と国民民主党は選択的夫婦別姓の導入では一致しているものの、子どもの姓の決め方で隔たりがあります。
また日本維新の会は夫婦同姓を維持したうえで、旧姓の通称使用に法的効力をもたせるとしています。
いずれの法案も過半数を得る見通しは立っておらず、今国会での成立は厳しい状況です。
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