毎日の買い物などで見かけるお値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。きょうは文房具の年間消費支出です。
【写真で見る】トレンドの“スペパ文具” ミニミニ日めくりカレンダー
今秋のトレンドは“スペパ文具”
出水麻衣キャスター:
今日のお値段は、総務省がまとめた2024年の家計調査で明らかになった文房具の年間消費額は「6257円」(2人以上の家庭)です。
文房具の年間消費額は、2000年の約8000円から減少傾向にありました。
学生の教材がデジタル化したり、オフィスでもペーパーレス化が進み、ペンなどを使う機会が減ってしまったという背景があります。
しかし、2024年には6257円となり、少し増加しました。
文房具に熱い目線が注がれていますが、2025年秋の最新文房具が集められた「フェス」が23日から行われています。キーワードは「スペパ」です。
限られたスペースを有効活用するスペースパフォーマンスに特化した「スぺパ文具」。
ロフトが開催したフェス「文フェス 2025AUTUMN」で人気だったのが、開けてそのまま机の上に置けばペン立てになる筆箱「カクスタスリム 1980円」です。幅を取らず、中身が見やすく、取り出しやすいので、作業効率も上げてくれる優れものです。
こちらは散らかりがちなカード類の収納ができるファイル「かたづくファイル mini 715円」。意外な使い方も…
女性
「職場に持っていったりとかね、いいですよね」
職場のお昼に食べるインスタント味噌汁や、トラベル用のメイク落としなどをいれてもいいそうです。
女性
「コンパクトで開けて見やすいし、何がどこに入っているかが分かるので、使いやすいと思います」
手のひらサイズが可愛い「ミニミニ日めくりカレンダー 1980円」は…
女性
「今、職場がフリースペースで、自分の机にずっとカレンダーが置けないので、小さいものは便利だなって思います」
こうした「スペパ文具」が、今トレンドになっています。
ロフト 商品本部 文具雑貨領域部 石堂匡志 バイヤー
「カフェとか公共のスペースでお仕事をされる方も増えている。周りの方にご迷惑をかけないように省スペースで仕事ができるようなステーショナリーが非常に求められている」
Z世代も購入! いま「平成レトロ文具」が人気に
出水キャスター:
今、「平成レトロ文具」も売れているようです。
2000年代初頭に流行ったナルミヤのキャラクターのペン▼「ナルミヤチャームペン(パイロット・550円)※26日からロフトで販売予定」や、桑田真澄さんが愛用していた野球用品メーカーの▼「ワールドペガサスのペンポーチ(フロンティア・2420円)」などがあります。
なぜ今「平成レトロ文具」が注目を集めているのかについて、ロフトの商品本部文具雑貨領域部・石堂匡志バイヤーによると、「Z世代も購入している。自分が生まれた頃の流行りに興味が湧いている」ということでした。
大人に寄り添う“最新文具”「叱咤激励が届くペン」とは
出水キャスター:
文具ソムリエールの菅未里さんは今の文房具の傾向について、「文具は単なる道具としてではなく、学習環境や学習全般へのアプローチとしての役割が増えている」といいます。
そんな中、注目したのは「叱咤激励するペン」です。
どういった商品なのかというと、コクヨが販売している「大人のやる気ペン 9900円(参考価格)」というもので、デバイスをペンに取り付けてアプリと連携させると、自分の学習進捗度などを可視化することができて、継続することで日々の学習のモチベーションアップにも繋がるということです。
コクヨ広報によると、「大人は誰も褒めてくれず、叱ってもくれない。1週間の勉強効果に応じて叱咤激励が届く」ということで、今人気になっているということです。
井上貴博キャスター:
書いた文字を解析してくれるんですか?それとも時間ですか?
出水キャスター:
センサーが搭載されていて、ペンを動かした時間を可視化してくれたり、カレンダーと連携してくれたりします。例えば、資格が取れたときなどにはお祝いもしてくれます。
また、デバイスが「やる気パワー」を蓄積することによって、アプリ内のキャラクターが叱咤激励してくれます。
どんなメッセージが届くかというと、「覚悟しなさい!厳しく行くわよ!!」「あらあら、正直アンタがこんなにがんばるとは思わなかったわ。休息時間もしっかり取るようにね。バランスが大切よ」といったような叱咤激励を送ってくれます。
経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
少し辛口だけど、なんか頑張れるような、ピシッと叩かれるようでいい感じですね。大人は孤独ですから、「アンタいいわよ」なんて言われるとはかどりますよね。
「デジタル」と「紙」は使い分けが大事
出水キャスター:
教育アドバイザーの清水章弘さんは、「『デジタル』と『紙』の使い分けが大事」だと話しています。
手軽なのは「デジタル」ですが、腰を据えて集中したい時は「紙」がいいそうです。
ペンで書いた方が定着するといったデータなどもありますので、やはり使い分けを上手くやっていくということが今後大事になってくるそうです。
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〈プロフィール〉
馬渕磨理子さん
経済アナリスト
日本金融経済研究所代表理事
“日本一バズる”アナリスト
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