
梅雨の時期に、どんどん活発になってくるカビの発生。専門家に対策方法や効果的な掃除方法などを聞きました。
【写真を見る】梅雨のカビ対策 ポイントは? 「ピンクの汚れ」にも警戒
梅雨のカビ対策 掃除のポイントは?
千葉大学 真菌医学研究センターの矢口貴志准教授によると、カビが生育しやすい条件は大きく分けて3つで、▼気温20~30℃、▼湿度60%以上、▼栄養分となる、ほこり、水あか、皮脂、食べこぼしなどがあるとカビが育ちやすいということです。
カビの中で代表的なものといえば風呂場の黒カビですが、黒カビはしっかり“根を生やしている”状況で、胞子を飛ばそうとしているそうです。
矢口准教授によると、風呂場の黒カビを除去するポイントは「こすらない」ことだといいます。強くこすると、▼傷が付き、カビが入り込む、さらに、▼こすることで周囲に胞子が飛んでしまうということです。
家事代行サービス「ベアーズ」によると、(1)気になる所に“カビ取り剤”をかけ、(2)ラップなどでフタをして約15分置くことで、カビが取れやすくなるそうです。そして、軽くこすったり、水やお湯で流したりすることが大事だといいます。
“カビ予防”のひと工夫 「ピンクの汚れ」にも警戒
矢口准教授によると、50度のお湯を90秒かけると、カビが死滅するということです。入浴する温度よりも少し熱いくらいですね。
家事代行サービス「ベアーズ」によると、▼室温を下げるため、お湯をかけた後に水をかけて室温を下げ、▼湿度を下げるため、水気を取る(手や足ではらうだけでもOK)、▼“栄養”となるものを減らすため、“ぬめり”を防止する(ボトルなどはラックに、シャワーヘッドは上部に)ことで、“カビ予防”がパワーアップするということです。
矢口准教授によると、「ピンクの汚れ」は黒カビの出現の前兆だそうです。
ロドトルラという酵母菌で、▼カビと同じ環境を好み、▼水回りで最も生育が早いそうです。「ピンクの汚れ」を見過ごしていると、やがて黒カビが発生するので早めにお掃除をするようにしてください。
意外な落とし穴 エアコンの「除湿」や「玄関」に注意
梅雨の時期はエアコンの「除湿」を使いがちだという人もいるかと思いますが、除湿は部屋の湿気を吸い取り、エアコンの中はカビが生えやすい状態になります。
除湿使用後は、送風モードにして中を乾かしてください。
カビの多くは土の中にいるものなので、靴についた土と一緒に家の中に入ってくるということです。
玄関に入る前に土を落とすなどの対策をすることで、家の中のカビが増えにくくなるということです。
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