
NATO=北大西洋条約機構の外相会合が開かれ、ルッテ事務総長は加盟国が負担する国防費の増額を目指していく考えを改めて示しました。
NATO外相会合は、トルコのアンタルヤで14日から2日間にわたり行われました。
会合後の記者会見でルッテ事務総長は、NATO加盟国の国防費について、現在の目標額であるGDP比2%では「不十分だ」という認識を示した上で増額を目指していく姿勢を明確にしました。
NATO ルッテ事務総長
「ほとんどの同盟国は今年、GDPの2%を国防費に充てるという当初の目標を達成する予定だ。多くの国が、すでにそれ以上の計画を発表している。これは非常に重要だ。なぜなら、2%ではまったく不十分であることが明らかだからだ」
ロイター通信によりますと、ルッテ事務総長は加盟国に対し、国防費をGDPの3.5%に引き上げた上で、さらに1.5%を幅広い安全保障関連の支出に充てることを提案。来月、オランダのハーグで開かれるNATO首脳会議で、こうした案が合意に至るかが注目されています。
NATO加盟国の国防費をめぐっては、アメリカのトランプ大統領がGDPの5%を支出するよう求めていて、トランプ政権に歩み寄った形です。
また、外相会合には、このあと予定されているウクライナとロシアの直接交渉にも参加するとみられるウクライナのシビハ外相とアメリカのルビオ国務長官も出席しました。
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