5日に発表された今年の「新語・流行語大賞」にノミネートされた30のことば。「好きすぎて滅!」や「パンチくん」など…皆さん、いくつ知っていますか?今回、番組が注目したのは、話題のことば「ドパガキ」。その実態を調べてみました。
【写真で見る】“新語・流行語大賞”候補に「ドパガキ」「setlog(セットログ)」「好きすぎて滅!」など
流行語大賞ノミネート あなたの“今年の言葉”は?
2026年も残すところあと2か月。皆さんの印象に残っている言葉は?
大学生
「麻辣湯。大好きです」
7歳
「好きすぎて滅!」
毎年恒例の新語・流行語大賞。そのノミネート30語が5日、発表されました。40度以上の「酷暑日」や「警戒レベル5」「異常気象」の言葉が並びました。
物価高の中、人気を集めたおかず一品の「だけ弁当」。シリーズ累計で約667万食売れています。(2021年6月~2026年9月末)
千葉の動物園で一躍アイドルとなった「パンチくん」。
女性
「人形持ち歩いてるじゃないですか。飼育員さんの後ろをついていく動画はよく見ていた、可愛くて」
ほかにも若い世代がこれと指差したのが…
大学生
「セットログ。10代女子みんなやってます」
1時間ごとの通知に合わせて、いま何をしているかを2秒の動画に残し、友達同士で共有するアプリです。
“ドパガキ”とは…「気がついたらすぐスマホ開いている」
一方、こんな言葉も。
女性
「ドパガキ」
大学生
「ドパガキです」
50代
「これ意味が分からないんですけど、よくドパガキは聞くなって」
20代
「うちのお兄ちゃんめっちゃドパガキ。ドパガキはお兄ちゃんから教わった。『ドパガキ知らないの?』みたいな」
ドパガキとは「ドーパミン中毒のガキ」を縮めたネットの俗語です。SNSのショート動画など、強い刺激に慣れた子どもを指し、医学的な病名ではありません。
高校生
「気がついたらすぐスマホ開いちゃってる。通知来てLINEだけ確認しようと思ったら、気づいたら動画ずっと見てたり。長い動画も見られなくて、全部早送りして見たり。最初と最後だけ見たり。待てない」
「長い動画は見ていられない。すぐに結論を知りたい」
専門家は社会全体で「深さ」よりも「速さ」が求められていると分析します。
マーケティング専門 宮崎大学 土屋有准教授
「すぐもらえるものが欲しい。『すぐ』っていうところに重きが置かれていて、適切な自分の納得する答え以上に「時間」に重きを置いている傾向がある」
実際、「動画を倍速で見ることがある人」は、10代で約7割、60代でも約半数に上ります。※2024年2月調査・NTTドコモ モバイル社会研究所
マーケティング専門 宮崎大学 土屋有准教授
「若者だけではなく、すべての世代に影響している。どんな大人でも2倍速で見たり、スキップして長い動画を見たり。集中力の欠如という部分は若者だけではなく、大人もすべて対象です」
大人も“ドパガキ” 「時間」に重き傾向
【新語・流行語大賞 ノミネート】
1.青切符
2.あかり、信じてるからな
3.AI暴走
4.キオクシア
5.ギルティ
6.警戒レベル5
7.言語化
8.声の権利
9.酷暑日
10.消費税1%
11.好きすぎて滅!
12.スクイーズ
13.スマホ農場
14.setlog(セットログ)
15.だけ弁当
16.ちいかわ(現象)
17.データセンター
18.ドパガキ
19.ナフサ
20.なんとかなれーッ
21.NISA貧乏
22.パンチくん
23.ピックルボール
24.フィジカルAI
25.フレネミー
26.ホビ垢
27.ボンボンドロップシール(ボンドロ)
28.モナキ
29.夜の踊り子
30.りくりゅう
※現代用語の基礎知識 選「2026 T&D保険グループ新語・流行語大賞」(50音順)
小川キャスター:
注目したいのが「ドパガキ」です。「ドーパミン中毒のガキ」を縮めたネット俗語で、街では「倍速で動画を見る」「ショート動画をずっと見ている」「動画の最初と最後だけ見る」という声を聞きました。とにかく今、待てない人たちというのが増えているようですね。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
私も「ドパおじ」になりつつありますね。子どもとかは、気がついたらタブレット動画を見ている感じですからね。
小川キャスター:
子どもに注意できなくなってきていますよね。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
「もう止めなさい」とか言わないと、ずっと見てしまうので危険ですよね。
藤森キャスター:
TBSNEWS DIGアプリ、みんなの声で「SNSのショート動画をどれくらい見ているか」聞きました。
Q.SNSのショート動画どれくらい見てる?(641人回答・午後11時12分時点)
・ほぼ毎日:38.2%
・週に数回:14.4%
・月に数回:5.1%
・ほとんど見ない:38.2%
・その他・わからない:4.1%
綺麗に38.2%分かれていますね。年代別で見ると若い方は「ほぼ毎日」の方が多く、年代層が上がると「ほとんど見ない」が伸びている傾向になると思います。
マーケティング専門・宮崎大学の土屋有准教授は「すぐもらえるものが欲しい。適切な自分の納得する答え以上に時間に重きを置いている傾向がある」ということです。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
たくさん再生をさせて、私たちが時間を使えば使うほど、デジタルプラットフォーム側が儲かる構造になっています。報酬系に刺激を与えて中毒にさせるというのは、膨大なお金を使って開発させたシステムなので、何の規制もしなければ為すすべもなく「ドパガキ」的なものに飲み込まれてしまうと思います。必要なのは、脱成長しかないということです。
実際に、海外では未成年に対してSNS規制を行ったりしていますね。
注意点・対策は?「デジタルメディアを話題や団らんとして活用」
小川キャスター:
ショート動画を見ること自体が悪いわけではありませんが、どんなことに注意が必要なのでしょうか。
中村学園大学・黒木俊秀 特命教授は、このような状態を挙げています。
【こんなときは要注意】
・睡眠時間が減っている
・生活のリズムが乱れている
・面白くないのに見てしまう
・イライラするのに見てしまう
小川キャスター:
特に子どもの場合は、1人で夢中になってしまっている状態は注意が必要で「家族でデジタルメディアを共有して、話題や団らんとして活用できる環境作りが重要だ」ということです。
みんなで一緒に見て・楽しむ空間作りをしていく必要があるということですね。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
僕は、スマホに「X」とかを入れないようにしています。さらに、画面を白黒にすることでSNSを楽しめないようにしています。
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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授専門は経済・社会思想
近著にベストセラーの続編『人新世の「黙示録」』
※動画内で紹介したアンケートは6日午前8時で終了しました。
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