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「当然納得できない」能登半島地震で倒壊したビルの下敷きに 妻と長女を亡くした男性が国と所有会社を提訴

国内
2026-11-05 23:54

おととしの能登半島地震で、倒壊したビルに自宅が押しつぶされ、妻と長女を亡くした男性。賠償を求め、訴えを起こしました。


楠健二さん
「心のどこかで、被災者が被災者を訴えることはどうなんだろうという考えも小さくはなくて」


きょう午後、東京都内で会見を開いた楠健二さん(58)は、おととし発生した能登半島地震の被災者です。


楠さんが経営していた居酒屋兼自宅は地震で倒れた7階建てのビルの下敷きになり、妻の由香利さん(当時48)と長女の珠蘭さん(当時19)が亡くなりました。


楠健二さん
「俺は耐えられないよ、本当頭おかしくなるよ」


ビルが倒壊した原因の究明を求め続けてきた楠さん。


去年12月、国土交通省の有識者委員会は、地下に打ち込まれたビルの杭が揺れで壊れるなど、ビル倒壊に至った複合的な要因を指摘。このビルが完成した1975年当時、杭の耐震基準は定められておらず、その後できた現在の基準に照らすと、杭の強度は十分ではありませんでした。


楠さんは現在、輪島市を離れ、以前家族で暮らしていた川崎市で店を再開しています。


楠健二さん
「ただ『地震がありました』『杭から外れました』『折れました』っていうだけじゃ、当然、納得できないじゃないですか」


楠さんはきょう、国とビルを所有している会社にあわせて2億円あまりの賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。


国に対し、「古い杭の耐震性の低さを把握していながら危険を放置していた」などと指摘。ビル所有会社についても「自主的な耐震補強を怠った責任がある」と主張しています。


楠健二さん
「あのようなビルは結構、世の中に点在するみたいで、僕と同じ感じをやっぱり他の人にも感じてほしくないし、ちょっとでも何か変わってくれたらいいなというのは、当然思っているところがあります」


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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