
「首班指名で高市早苗と書くことはできない」
<司会>
それでは、大変お待たせをいたしました。
公明党・斉藤鉄夫代表、西田実仁幹事長によります会見を行いたいと思います。
それでまず冒頭、斉藤代表より発言がございます。
【写真を見る】【全文公開】“連立離脱”「首班指名で『高市早苗』と書けない」公明・斉藤鉄夫代表が表明「自民党の回答は誠に不十分」その1
<公明党・斉藤鉄夫代表>
先ほど第2回目の高市総裁、鈴木幹事長、そして公明党側は私と西田幹事長4名の政策協議を終えました。1時間半、協議を行いました。
今回、自民党との政策協議に臨むにあたりまして、三つの懸念事項を申し上げたところでございますが、そのうち二つにつきましては、高市総裁の丁寧なご説明もあり、共有をできたところでございます。
しかしながら、私達が最も重視をいたしました「政治と金」に関する基本姿勢につきまして、意見の相違がございました。
近年、第1党である自民党の政治資金をめぐる問題によりまして、国民の政治全体への信頼が大きく損なわれております。
この間に行われた衆参の国政選挙において、国民の根強い不信が払拭されず、信頼回復には程遠い状況と言わざるを得ない状況です。
我が党としても、私も参院選後、全国を周り総括ということで多くの方から、ご意見を聞き「これまでの延長線上では党再生はない」という強いご意見を伺ってきたところでございます。
「自民党の回答は誠に不十分で極めて残念」
多くの党員支持者から政治改革への取り組みが強く求められました。
ゆえに自民党と改めて連立を組むなら、これまでには成し得なかった企業団体献金の規制強化や、不記載事案の全容解明やけじめのための具体的な行動がなければならない。このような決意のもとで政策協議に臨んだところでございます。
そこで政策協議にあたり、新総裁に対しても、政治改革の取り組みを期待し、公明党が国民民主党とともに主張している、企業団体献金の受け手を党本部と都道府県連に絞るという規制強化の実現を自民党に求めたところです。
しかしながら、このたびの自民党の回答は、基本的にはこれから検討するという、誠に不十分なものでありまして、極めて残念でございます。
さらに、国政選挙後に新たに不記載問題に関係した秘書が、形式や略式起訴されるなど、新たな事がらも起こっており、より一層の全容解明やけじめが望まれているにも関わらず、既に決着済みと国政運営に取り組む姿勢は、国民の感情とかけ離れており、これでは政治への信頼回復はおぼつかないと考えております。
「自公連立政権については一旦白紙」
一方、この一連の問題を巡り、政治の安定のための連立との大義のもと、これまで国民や党員支持者に対応を説明してまいりましたが、国政の重要事項ではなく、自民党の不祥事を国民に説明し応援することに、地方議員を含め、限界がきているのが現状でございます。
これらの率直な意見を私も、参院選挙後、全国を歩く中で党員支持者、地方議員の方から聞いてまいりました。こうした「政治と金」に対する取り組みは、公明党の一丁目一番地でございます。
本来クリーンな政治を党是とする我が党として、何としても断行するべきものと考えております。
新総裁は、一定の改革姿勢は、見られました、ご決意もお伺いました。しかしながら、首班指名が迫る中、時間もございません。
我々の要望に対して、自民党からの明確かつ具体的な協力が得られず、これらの改革が実現不可能なのであれば、とても首班指名で「高市早苗」と書くことはできない。このように申し上げたところでございます。
つきましては、自公連立政権については、一旦白紙とし、これまでの関係に区切りをつけることとしたいと思います。
※会見続く
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