
本格的な夏も、もう間近。
自宅に眠っている「暑さ対策グッズ」を引っ張り出す人も多いのではないでしょうか。1年間、奥の方に眠っていたグッズを、そのまま使用しても良いか、少し不安になりますよね。今年の夏も、お世話になること間違いなしの“暑さ対策グッズ”。使用前に確認すべきポイントを取材しました。
冷凍庫や冷蔵庫に眠っていた「ネッククーラー」使用する前にすべきこと
近年、画期的なひんやりアイテムとして登場した「ネッククーラー」。
炎天下で活動する時はもちろん、ちょっと駅までおでかけという場面でも、大活躍してくれます。しかし、事故の事例も報告されています。
事故情報データバンクシステムによると、主に「製品の破損」「皮膚に障害が生じた」などの報告がされています。
例)
「2年前に買った子供用のネッククーラーを子供に使用したところ、突然破裂してジェルがかかり背中がただれた。調査してほしい」
「突然ネッククーラーから液体が流れ出し、高齢の母が首と胸部にやけどを負った」
ネッククーラーの大手メーカー「SUO」によると、リングの中身(PCM)は人体に影響がある有害物質ではないため、他社製品に比べてトラブルが少ないといいますが、液漏れのリスクはあるため、使用前にチェックして使うことが重要とのことです。
【使用前に】
長期間使用していない場合、念のため軽く洗ってから使う。
【保管方法】
使用しない場合は直射日光や高温度になる場所を避け、涼しい場所で保管する。
クールアイテムを長時間車内や高温になる場所に放置しない。
使用を継続すると、外側の素材(肌に触れる部分)はどうしても劣化してしまい、目に見えない微細な隙間が生じ、液漏れの原因となってしまう場合があるそうです。中身が漏れてしまった場合は、非常にゆっくり漏れてくるといいます。
使用前には「軽く洗って」「漏れがないか」確認する必要がありそうです。
ハンディファンはフル充電すべき?ホコリはどうしたらいい? 使用する前に気を付けたいこと
暑くなってくると、机の上にハンディファンを置いて涼む光景が定番となっているオフィスも多いのではないでしょうか。
夏じまいする際に、バッテリーの充電をした方が良いという呼びかけもありましたが、使用する前にしたほうが良いことはあるのでしょうか?
ハンディファンを約150種類ほど扱うハンズによると、そもそも6か月に1回の充電を推奨しているということです。久しぶりに充電する際は、フル充電する必要はなく、定期的に異臭や異常発熱していないか、確認するようにしてほしいといいます。
【使用前のチェックポイント】
□本体、付属品の破損に破損や膨らみはないか?充電や電源を入れた際に本体が熱くなる、異音がする、変なにおいがするなど、異常はないか
□外観に破損や変形がないか?
→バッテリーが劣化している場合は膨張し、外観が変形していることがある
□羽根にホコリや異物がついていないか
→ホコリや異物は清掃で取り除く
□本体から異臭がしないか
本体に異常と思われる症状が発生した時や、充電時間・放電時間が短くなるなど、動作時間が短くなってきたら買い替えをおすすめしているということです。
ハンディファン“爆発”も 落下や強い衝撃にご注意を
リチウムイオンバッテリーを搭載した携帯用扇風機が普及していますが、強い衝撃でバッテリー内部が破損すると、破裂や発火につながるおそれがあります。もし、強い衝撃を与えてしまった場合は、使用を中止して、製造・輸入事業者や販売元の修理窓口に相談してください。
処分の際は販売店・メーカー、自治体の指示に従って
NITE(=製品評価技術基盤機構)は処分について、一般ごみなどと一緒に捨てると、回収時につぶされ発火の恐れがあるといいます。どのように廃棄するか、取扱説明書や販売店・メーカーに確認し、リチウムイオン電池が搭載されている製品は、分別方法など含め自治体の指示に従って廃棄するよう呼びかけています。
この夏を安全に、そして快適に過ごすために、ぜひお手持ちの暑さ対策グッズをもう一度見直してみてください。
取材:TBSテレビ デジタル編集部・小林愛
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