大型連休最終日。今年は円安や物価高の影響で、“節約志向”でゴールデンウィークを過ごした方も多いようです。コメの高騰が続く中、道の駅で行われた“コメの盛り放題”には行列ができていました。
“節約志向”のGW コメ盛り放題に行列
ゴールデンウィーク最終日、各地の駅や空港はふるさとや行楽地で過ごした人などで混雑しました。
上野動物園に行った子ども
「パンダとかめっちゃ並んで、100分待ちしたけど、見えて良かったし、トラも見られて良かった」
フランスに行った家族
「モナリザの本物を見られた」
「(Q.円安の影響は?)何買っても、何食べても安いものはないという感じ」
連休中も避けられないのは円安や物価高の影響。“節約しながら旅行を楽しんでいる”という声も…
神戸からの観光客
「2泊で来たかったけど、1泊にした」
⻑野からの観光客
「⻑野から来ました。宿泊費は5人で3万円。知り合いの所に泊まったので」
千葉県木更津市にある道の駅にできた行列。開催されていたのは「お米盛り放題」。料金は500円で制限時間内に5合の升に好きなだけコメを盛り、袋に入った分だけもらえます。
コメの価格高騰が止まらない中、こんな人も…
「夜中3時から(並んだ)。(コメが)今、高いので、少しでも安くしようと思って」
こども食堂もコメ不足で悲鳴「備蓄米のハードル下げて…」
横須賀市にある「こども食堂」。こども食堂の目的は、地域交流や孤独を抱えた人の居場所作りなど、施設によって様々です。
この施設では…
よこすかなかながや 和田信一 理事長
「困窮している家庭の子どもたちも来ていたり、様々な問題を抱えている子どもたちも多く来ています」
6日は祝日。幼稚園から高校生の子ども達7人が夕飯を食べにやって来ました。夜のメニューはご飯、照り焼きチキン、ひじきの煮物とコールスローにポテト。
3人の子を持つ母
「めちゃくちゃありがたいです。家じゃなかなかこのクオリティーはできないので」
ごはんとトンカツ、ハンバーグ、焼き魚、ハムエッグ、アジフライ、などなど。寄付されたお金と食材で、ほぼ毎日食事を出しますが、値上がりが続くコメは2週間分しか残っていません。
よこすかなかながや 和田信一 理事長
「それがなくなったら終わりなんですけども、その間にどこかから寄付があることを祈りつつ」
コメの寄付は半減し、こども食堂向けの備蓄米を1か月前に申し込みましたが、まだ連絡はありません。
こども食堂はどんどん増えていて、現在、全国に1万か所以上あります。
よこすかなかながや 和田信一 理事長
「もちろん、皆さん困っていますね。備蓄米もハードルを下げて配ってもらったり、寄付してもらえると嬉しい」
子どもたちのお腹と心を満たす、こども食堂。
高校2年生
「親が助かるなと思う。僕自身もご飯結構食べるんですけど、家だとあまり食べられないのですごく助かっています。明日から学校です。相当久しぶりの学校で楽しみ」
「支援の仕方はもっと多彩でいい」
藤森祥平キャスター:
コメの高騰が、食事に困っている子どもたちにも影響を呼んでいるんですよね。
小説家 真山仁さん:
こういう場合、「寄付をすればいい」というのは割とすぐ思いつくことですが、逆に、コメを提供するということや、直接すぐに役に立つものを提供するというような支援の仕方はもっと多彩でいいのかなという気がします。
藤森祥平キャスター:
一時的に現場に手当てをするのはもちろん助かるし、それを待っている人たちもいますが、それだけじゃダメなんですね。
息の長いフォローをどう続けるかですね。
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〈プロフィール〉
真山仁さん
小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など
最新著書に「ロスト7」
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