E START

E START トップページ > 国内 > ニュース > 目だしぼう被り周辺をうろつく白井秀征容疑者とみられる人物も 警察の対応徐々に明らかに 川崎20歳女性遺体遺棄事件

目だしぼう被り周辺をうろつく白井秀征容疑者とみられる人物も 警察の対応徐々に明らかに 川崎20歳女性遺体遺棄事件

国内
2025-05-06 00:47

川崎市で20歳の女性が遺体で見つかり、元交際相手の男が逮捕された事件。女性が行方不明になる直前にストーカー行為をうかがわせる被害を訴えたとき、警察は男から事情聴取しませんでした。事件は、なぜ防げなかったのでしょう。


去年12月、この映像が撮影されたおよそ1週間後に行方不明になった岡崎彩咲陽さん(20)。


記者
「午後1時前です。岡崎さんのご遺体が自宅に運び込まれます」


きょう午後、川崎市の自宅に無言の帰宅をしました。


おととい、アメリカから帰国したところを逮捕された白井秀征容疑者(27)。岡崎さんの遺体を自宅の床下に遺棄した疑いで、けさ送検されました。


警察は、なぜ事件を防げなかったのか。岡崎さんの家族の相談を受け、事件を調べてきた兵庫県警元刑事の飛松氏は、いくつかの問題点を指摘します。


【問題点1 取り下げられた被害届】


白井容疑者は元々、岡崎さんと交際していましたが…


岡崎さんに暴力をふるっていたといい、2人は交際関係を解消しますが、その後の去年9月、問題が起きます。


岡崎さんが白井容疑者から「殴られ、蹴られ、ナイフのようなもので脅された」として、被害届を出したのです。しかし、警察によると、岡崎さんはその後、「大げさに話をしていた」として、被害届を取り下げたいと申し出、警察は受け入れたといいます。


一方で岡崎さんの弟は…


岡崎さんの弟
「結束バンドで縛られて川に連れてかれて、被害届取り下げるか殺されるか、どっちが良いとか言われたり」


白井容疑者に脅されて、岡崎さんは被害届を取り下げざるを得なかったと言うのです。


飛松氏は、この時の警察の対応について…


家族の相談にのる 飛松五男 兵庫県警元刑事
「怠慢ですよ。『その後どうか、本当のことを言ってくれ』ということを聞くべき」


【問題点2 ストーカー被害訴えるも…】


これは12月12日に撮影された映像。午前4時、目だしぼうを被り、自宅周辺をうろついていたのは白井容疑者とみられています。


岡崎さん
「白井容疑者が自宅付近をうろうろしているので怖い。自宅周辺をパトロールしてほしい」


このとき、一緒にいた友人は…


岡崎さんの友人
「(白井容疑者が)いなくなるから早くと言ったが、(警察が来たのは)40分後」


不審な男を発見できなかった警察。このときを合わせて、岡崎さんは12月9日から20日までに9回、警察に電話。白井容疑者のストーカー行為についても相談していました。


しかし、この間、警察が白井容疑者から事情を聴くことはありませんでした。警察が対応することを岡崎さん本人が望まなかったと判断したと警察は説明していますが…


家族の相談にのる 飛松五男 兵庫県警元刑事
「白井容疑者への電話でも良いんですよ。聴取して疑問があったら白井容疑者に会って、基本通りやったらいいんですよ」


岡崎さんは12月20日の朝7時すぎにも警察に電話しましたが、担当者が不在だったということです。


その20日、岡崎さんと友人とのSNSのやりとりが残っています。


(行方不明になった去年12月20日~23日のLINE)
「しらいまたいた」
「またいたの??」「駅の方?」
「そう」「いたの」



岡崎さんが行方不明になったのは、この後とみられます。


【問題点3 行方不明後の警察の対応】


岡崎さんが行方不明になった後、自宅で窓ガラスが割られているのが見つかりました。しかし、警察は当初、指紋をとらず、指紋採取は1月7日になってからでした。


家族の相談にのる 飛松五男 兵庫県警元刑事
「最初の指紋採取をしていない。事件性がないとか、そういったことを家族に言ったと聞いている」


警察は「事件性が無いとは言っていない」「指紋採取より、岡崎さんを捜すのを優先させた」としています。


一方、友人のSNSには、行方不明後も23日まで岡崎さんのアカウントからメッセージが届き続けました。


(行方不明になった去年12月20日~23日のLINE)
「あさひ大丈夫」
「大丈夫だよ」


ただ、メッセージには岡崎さんが普段使わない言葉遣いが含まれていたそうです。


岡崎さんの友人
「彩咲陽ではないのではと思って。男が(文面を)打っているのではと思いました」


友人へのメッセージは23日を最後に途絶えましたが、この日は岡崎さんの父親が行方不明届を出した日で、それ以降、岡崎さんの携帯の電波は途絶え、警察が位置情報を追えなくなったということです。


スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
「水道水がおいしい都道府県」全国1位は?“蛇口からミネラルウォーター”の地域も【ひるおび】
「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ