立憲民主党の野田代表は、夏の参院選の公約に“食料品の消費税ゼロ”を盛り込むと表明しました。野田氏は、2012年に消費税を10%にあげた“張本人”。今回の表明に、一体どんな経緯があったのでしょうか。
【写真を見る】立憲民主党内で分かれる「慎重派」と「減税派」議員
「食料品の消費税ゼロ」立憲公約に
立憲民主党の野田佳彦代表は、夏の参議院選挙の公約に「食料品の消費税ゼロ」を盛り込むと表明しました。
立憲民主党 野田佳彦代表(25日)
「今を生きる世代が困窮を極めている。食べるものに困っている現実にも、目を向けなければいけない中での判断」
その期限は1年間、経済情勢によって1回だけ延長でき、最大2年間としています。
消費税を巡ってはこれまで党内で意見が割れていました。
<慎重派>
立憲・枝野幸男 元代表(12日)
「減税ポピュリズムに走りたいなら別の党を作ってください」
「減税は人気取りだ」と批判する慎重派・枝野氏に対し、減税派は…
<減税派>
立憲・江田憲司 元代表代行
「我々はこうした恫喝や圧力に屈することなく、大いに正々堂々と党内で政策論議を深める」
こうしたなか「食料品の消費税ゼロ」を打ち出した野田代表。今回の方針は、還付によって格差を是正する“給付付き税額控除”を実現するまでの措置だということです。
消費税10%引き上げの張本人 減税は「悶絶し 七転八倒した」
ただ、野田氏は2012年、総理大臣時代に、消費税を10%まで引き上げることを決めた張本人です。
野田佳彦 総理(2012年 当時)
「これらの政策をやりきることなくして、日本と国民の将来はないと確信をしています」
さらに2024年の代表選に出馬を表明した際にも「この時期に安易に減税するのではなく、現状を維持するのは基本だと思っています」と述べています。
野田代表は一時的なものとはいえ、減税を決めるのに「悶絶し 七転八倒した」と話します。
──今までの考え・行動との矛盾は?
立憲民主党 野田佳彦代表
「全くありません。現実の生活が厳しいときには、現実的な対策をとる」
一方、参院選の公約に「減税」を掲げるべきだという声は自民党にもあり、選挙を控える参議院では、8割の議員が消費税の減税を求めているといいます。
ただ党内には「減税をしても野党の手柄にしかならない」などと慎重な意見も根強く、先行きは不透明です。
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