【X Games Leagueサクラメント2026バート】ギー・クーリ無双!4大会連続W優勝、女子はオーストラリア勢が制し、長谷川瑞穂がW銀
2026-06-30 16:15:57
現地時間6月26日から28日に、カリフォルニア州サクラメントでX Games League(以下、XGL)が開催され、3日目に行われたスケートボード男子バート種目で、クラブ・サンパウロに所属するブラジルのギー・クーリ(17歳)が優勝。
今年からX Gamesは、4つのX Games Club(以下XC)に分かれて年間優勝を争う形式となり、今大会はその初戦となる。
ギー・クーリはバートベストトリックでも優勝し、今大会W優勝。
自身通算ゴールドメダル獲得数を11個とした。さらに一昨年から数えるとバート種目とベストトリック種目のダブル優勝は4大会連続となり、バートベストトリックにいたっては6大会連続優勝となる。
2位はアメリカのJD・サンチェス(17歳)、3位はアメリカのトム・シャー(XC LA・26歳)。
日本勢は猪又湊哉(16歳)が4位、芝田モト(XC東京・30歳)が6位。
※ギー・クーリのW優勝は2024年9月の千葉大会、2025年6月の大阪大会、2025年6月のソルトレイクシティ大会、そして今大会と4大会連続となる。
2日目に開催された男子バートベストトリック。
ギー・クーリが1本目から圧巻のトリックを見せて、この種目6連覇。
猪又湊哉がシグネチャートリックを決めて準優勝、河上恵蒔が3位で表彰台入り。
他の日本勢では芝田モトが、スイッチフロントフットインポッシブル リーンエアを決め、6位となった。
3日目に開催された女子バート種目では、最年少出場者の11歳、オーストラリアのミア・クレッツァー(XC LA)が制し、自身通算2度目のゴールドメダルを獲得。
1本目から86.00点の高いスコアを出した、長谷川瑞穂(XC東京・15歳)が準優勝。
追い込まれた最後の1本にフルメイクを見せた、貝原あさひ(19歳)が3位で表彰台入り。
優勝候補のアリサ・トルー(XC東京・16歳)はフルメイクの滑りを見せることができず、まさかの最下位に終わった。
2日目に開催された、女子バートベストトリックでは、唯一無二のスイッチマックツイストを決めたオーストラリアのアリサ・トルーが優勝。
初日に行われたパーク種目でも優勝しており、スノーボーダーのリンゼイ・ジャコベリス(アメリカ)が持つ、X Gamesゴールドメダル女性最多記録の10個に並んだ。
誰よりもトリックの引き出しの多さを見せた、長谷川瑞穂が準優勝。
オーストラリアの11歳、ミア・クレッツァーは新技を披露して3位表彰台入り。
【XGLとは】
1995年にアメリカでスタートしたX Gamesが、今年新たにスタートさせたリーグ戦。
今年3月にカリフォルニアで大々的にドラフトが行われ、4つのXゲームズクラブ(ニューヨーク、サンパウロ、ロサンゼルス、東京)が、スケートボードとBMXの選手を男女5人ずつ、合計10人を指名しチームを結成した。
各アスリートは個人として競うが、大会ごとに個人順位で得られるポイントをもとにチームとしても戦う。1位は100ポイント、2位は80ポイント、3位は60ポイント、4位は40ポイント、5位は30ポイント、6位は20ポイント。
シーズンを通してチームでの優勝を目指す形となり、優勝チームには50万ドル(日本円で約8000万円)が送られる。
2026年シーズンは7月4日から5日に千葉大会、7月24日から26日にかけてシーズン最終戦となるニューオーリンズ大会が予定されている。
【X Games2026バート種目のルール】
・バート種目は1人30秒のランを3回滑り、100点満点で採点。そのうちのベストランで順位が競われる。
・バートベストトリックは、20分の制限時間内で順番に滑走する、ジャムセッション形式。
【ギー・クーリを誰か止められるのか!? /男子バート】
男子バートの映像
(YouTube:https://youtu.be/7NXhLx-g3Js?si=EknA26hQ_owOv_FP)
男子バートには、スペインのエゴイツ・ビフエスカ(15歳)、猪又湊哉(16歳)、アメリカのJD・サンチェス(17歳)、ブラジルのルイジ・チニ(XC SP・24歳)、アメリカのテイト・キャロウ(XC NY・21歳)、芝田モト(XC東京・30歳)、アメリカのトム・シャー(XC LA・26歳)、ブラジルのギー・クーリ(XC SP・17歳)が出場。
ギー・クーリが1本目から94.00点をマークし、男子バート種目では4大会連続優勝を達成。
準優勝は89.00点のJD・サンチェス、3位は87.66点でトム・シャーとなった。
日本勢では、猪又湊哉が1本目から多彩な540と、アーリーウープのヒールフリップインディ、バリアルフリップインディ、アーリーウープのキックフリップメロン。
ノーズグラインドtoリップスライド、フロントサイドのステイルフィッシュ360、フェイキー ステイルフィッシュ720などを決める、フルメイクの滑りで85.00点を獲得し4位。
芝田モトはラスト3本目に意地の滑りを見せて、82.33点で6位となった。
[トム・シャー]
様々な540トリックとテールグラブ720、キックフリップボディバリアル540などを決めると、最後はブラントtoキックフリップ フェイキーを決めてフルメイク。
1本目で87.66点を獲得し、3位表彰台入り。
[JDサンチェス]
キックフリップボディバリアル540や、ノーズグラインドtoリップスライド、キックフリップインディ540などを決めると、最後はフェイキー テールグラブ720からのフロントブラントをフルメイク。
1本目から89.00点を叩き出して準優勝。
[ギー・クーリ]
バート種目3連覇中のギー・クーリは、1本目のランから貫禄の滑りを見せる。
アーリーウープのバックサイド540、キックフリップインディ、ミュート900、フロントサイド ヒールフリップインディ、バリアルフリップ ミュートグラブ、キックフリップボディバリアル540、フロントサイドノーズグラインド、ステイルフィッシュ540、キックフリップインディ540、アーリーウープバックサイドエア、ボディバリアル900をフルメイク。
4種類の540トリックと2種類の900トリックを組み込み、繋ぎのトリックも文句の言いようがない内容で94.00点を獲得し、この種目4連覇を達成。
バートベストトリックと合わせて今大会ダブル優勝を果たし、自身通算ゴールドメダル数を11個に伸ばした。
もはやBMXのギャレット・レイノルズが持つ、最多ゴールドメダル記録17個を破れるのは、ナイジャ・ヒューストンではなく、彼かもしれない。
【完全に誰にも止められないギー・クーリ/男子バートベストトリック】
バート男子ベストトリックの映像
(YouTube:https://youtu.be/CTDNlbqQQ1k?si=9W10RrzJxVgSBkf-)
男子バートベストトリックは、河上恵蒔(11歳)、猪又湊哉(16歳)、アメリカのJD・サンチェス(17歳)、ブラジルのルイジ・チニ(XC SP・24歳)、アメリカのテイト・キャロウ(XC NY・21歳)、芝田 モト(XC東京・30歳)、アメリカのトム・シャー(XC LA・26歳)、ブラジルのギー・クーリ(XC SP・17歳)が出場。
※滑走順。
優勝はギー・クーリとなり、この種目6連覇。
猪又湊哉が、自身の持つオリジナルトリックを決めて準優勝、河上恵蒔が3位で表彰台入りした。
日本勢では芝田モトが、スイッチフロントフットインポッシブル リーンエアを決めて6位。
芝田は2本目以降、フロントフットインポッシブル リーン540を狙うが、残念ながら全て失敗に終わった。
[河上恵蒔]
1本目から4本目はフェイキー1080をミスしてしまうも、4本目は惜しくも乗りゴケ。
5本目にはこれをしっかり決めて、3位でフィニッシュ。
[猪又湊哉]
1本目は激しく空中分解。
2本目に、自身のシグネチャートリックである、アーリーウープのバリアルキックフリップtoバリアル ステイルフィッシュ540(通称、雷神)を決めると、ギー・クーリに次いで暫定2位に。
3本目以降は、大きく攻めることなくミスに終わったが、自身通算4個目となるシルバーメダルを獲得した。
[ギー・クーリ]
ギー・クーリの必勝ゴールデンパターンとなる、キックフリップボディバリアル900を、1本目に決めて暫定首位に立つ。
2本目と3本目はテールグラブ900を狙うがミス(グラブをする右手が骨折しているにもかかわらず挑戦した)。
4本目以降は、勝利を確信したためか、それとも骨折している右手をかばったためか、大きく攻めることなくミスに終わるも、ゴールドメダルを獲得した。
[ギー・クーリ、バートベストトリック6連覇の軌跡]
・2023年7月 カリフォルニア大会 「ジュードー900」
・2024年6月 ベンチュラ大会 「ボディバリアル900」
・2024年9月 千葉大会 「キックフリップボディバリアル900」
・2025年6月 大阪大会 「キックフリップボディバリアル900」
・2025年6月 ソルトレイクシティ大会 「キックフリップボディバリアル900」
・今大会 「キックフリップボディバリアル900」
※今大会含め、キックフリップボディバリアル900で4回優勝し、今大会で6連覇。
【超新世代が制した/女子バート】
Day3の映像(女子バートは8:50:40付近から)
(YouTube:https://www.youtube.com/live/VOC3o1InwsQ?si=tTwWgfYCNtqHokYK)
女子バート種目は、貝原あさひ(19歳)、ドイツのリリ・シュテファジウス(19歳)、カナダのリース・ネルソン(13歳)、オーストラリアのミア・クレッツァー(XC LA・11歳)、ブラジルのライカ・ベンチュラ(XC SP・19歳)、アメリカのブライス・ウェットスタイン(XC NY・22歳)、オーストラリアのアリサ・トルー(XC東京・16歳)、長谷川瑞穂(XC東京・15歳)が出場。
※滑走順。
最年少出場者となる11歳、ミア・クレッツァーが制し、自身通算2度目のゴールドメダルを獲得。
1本目から86.00点の高いスコアを出した、長谷川瑞穂が準優勝。
ラスト3本目でフルメイクの滑りを見せた、貝原あさひが3位で表彰台入りとなった。
優勝候補のアリサ・トルーはフルメイクの滑りを見せることができず、まさかの最下位。
[貝原あさひ]
1本目と2本目はファーストトリックでミス。
追い込まれた3本目。
バックサイドエア、ボディバリアルベニハナ、マドンナ、アーリーウープのサランラップ、アーリーウープ キックフリップインディ、バックサイドフィーブルグラインド フェイキー。
フェイキー フロントサイドポップショービットステイルフィッシュ、ボディバリアル、フロントサイドリップスライド、最後はバックサイドノーズブラントをフルメイク。
ラスト1本で決めきる精神力の高さを見せ、78.00点で3位となった。
[長谷川瑞穂]
1本目のラン。
メソッドエア、アーリーウープ バックサイド540、ボディバリアル540、バリアルフリップインディ、ジュードー リーンtoテールスライド、360バリアル、アーリーウープ フロントサイドステイルフィッシュ、アーリーウープ ヒールフリップインディ、バックサイドスミスグラインド、メロングラブフェイキーからフェイキーバックサイド540をフルメイク。
86.00点を獲得し、準優勝に輝いた。
[ミア・クレッツァー]
1本目のラン。
バックサイド540、ミュート540、ドッグピス、メロングラブフェイキーからフェイキー ミュート720、リーンtoテールスライド、インバート、フロントサイドステイルフィッシュ、ミュートエア、ボディバリアル540をフルメイク。
88.33点で、自身2個目となるゴールドメダルを獲得した。
【次世代スターが活躍/女子バートベストトリック】
女子バートベストトリックの映像
(YouTube:https://youtu.be/4ufQ4sDcSsE?si=mvYwETr-Ols55TV_)
女子バートベストトリックには、松岡樹ノ(15歳)、貝原あさひ(19歳)、カナダのリース・ネルソン(13歳)、ドイツのリリ・シュテファジウス(19歳)、オーストラリアのミア・クレッツァー(XC LA・11歳)、アメリカのブライス・ウェットスタイン(XC NY・22歳)、長谷川瑞穂(XC東京・15歳)、オーストラリアのアリサ・トルー(XC東京・16歳)が出場。
※滑走順。
アリサ・トルーが1本目でスイッチマックツイストをメイクすると、他の追随を許さずそのまま優勝。
準優勝は、豊富なトリックレパートリーを披露した、長谷川瑞穂。
3位には11歳のミア・クレッツァーが見事ランクインした。
日本勢では松岡樹ノが、1本目にバリアルキックフリップtoフィンガーフリップ。
2本目に、バリアルフリップtoバリアル、3本目に、フロントサイドスミスグラインド リバート、5本目には360バリアルをメイクして5位。
貝原あさひが、1本目にフェイキーインポッシブル テールグラブ、3本目にベニハナ
を決めて6位となった。
[ミア・クレッツァー]
オーストラリアの11歳、ミア・クレッツァーが3位でフィニッシュ。
1本目にキリストエア、2本目にフェイキー720で4位につける。
3本目にはドッグピス エアのマックツイスト(後ろ側の足をデッキから外してマックツイスト、)を決めて、暫定3位に浮上。
4本目から5本目はキックフリップインバートをミスしてしまったが、3位の座は変わらず、ブロンズメダルを獲得した。
[長谷川瑞穂]
日本の長谷川瑞穂が準優勝。
1本目にアーリーウープのジュードー540を決め、アリサに次いで2位につけると、2本目にキックフリップtoハンドフリップインディ。
3本目には360バリアルフェイキーをメイク。
4本目、5本目はキャバレリアル ヒールフリップインディをミスしてしまうが、トリックレパートリーの多さを見せて、準優勝に輝いた。
[アリサ・トルー]
1本目にスイッチマックツイストを決めて首位に立つと、2本目以降はスイッチボディバリアル540にトライするが、決めきれずに終わる。
しかし他の選手がスイッチマックツイストを上回ることができず、自身通算10個目となるゴールドメダルを獲得。
女性スノーボーダーのリンゼイ・ジャコベリス(アメリカ)が持つ、X Gamesゴールドメダル女性最多記録の10個に並んだ。
ちなみに昨年6月のソルトレイクシティ大会のバートベストトリックでも、1本目にスイッチマックツイストを決めて、1度も首位の座を明け渡すことなく優勝。
今後は一体誰がこのトリックを上回ることができるのかにも、注目が集まりそうだ。
【XGLサクラメント2026バート男子リザルト】
1位 ギー・クーリ(XC SP・ブラジル)–94.00
2位 JD・サンチェス(アメリカ)–89.00
3位 トム・シャー(XC LA・アメリカ)–87.66
4位 猪又 湊哉(日本)–85.00
5位 エゴイツ・ビフエスカ(スペイン)–83.33
6位 芝田 モト(XC東京・日本)–82.33
7位 ルイジ・チニ(XC SP・ブラジル)–81.00
8位 テイト・キャロウ(XC NY・アメリカ)–77.00
【XGLサクラメント2026バートベストトリック男子リザルト】
1位 ギー・クーリ(XC SP・ブラジル)–キックフリップボディバリアル900
2位 猪又 湊哉(日本)–アーリーウープ バリアルキックフリップtoバリアル ステイルフィッシュ540(アーリーウープ雷神)
3位 河上 恵蒔(日本)–フェイキー1080
4位 ルイジ・チニ(XC SP・ブラジル)
5位 JD・サンチェス(アメリカ)
6位 芝田 モト(XC東京・日本)
7位 テイト・キャロウ(XC NY・アメリカ)
8位 トム・シャー(XC LA・アメリカ)
【XGLサクラメント2026バート女子リザルト】
1位 ミア・クレッツァー(XC LA・オーストラリア)–88.33
2位 長谷川 瑞穂(XC東京・日本)–86.00
3位 貝原 あさひ(日本)–78.00
4位 ブライス・ウェットスタイン(XC NY・アメリカ)–77.00
5位 リリ・シュテファジウス(ドイツ)–75.66
6位 リース・ネルソン(カナダ)–73.33
7位 ライカ・ベンチュラ(XC SP・ブラジル)–70.66
8位 アリサ・トルー(XC東京・オーストラリア)–37.33
【XGLサクラメント2026バートベストトリック女子リザルト】
1位 アリサ・トルー(XC東京・オーストラリア)–スイッチマックツイスト
2位 長谷川 瑞穂(XC東京・日本)–キックフリップtoハンドフリップインディ
3位 ミア・クレッツァー(XC LA・オーストラリア)–ドッグピス マックツイスト(ワンフットマックツイスト)
4位 リース・ネルソン(カナダ)
5位 松岡 樹ノ(日本)
6位 貝原 あさひ(日本)
7位 ブライス・ウェットスタイン(XC NY・アメリカ)
8位 リリ・シュテファジウス(ドイツ)
文 小嶋勝美(スケボー放送作家)
情報提供元: マガジンサミット