【X Games ニューオーリンズ2026ストリート】小野寺吟雲が3連覇!カン・ジュニはベストトリック3連覇 女子はクロエ・コベル&西矢椛が連覇達成 総合優勝はXC NY 長谷川瑞穂が年間MVPに
2026-07-28 14:05:06
現地時間7月24日から26日の3日間にわたり、アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズで「X Games NOLA 2026」が開催され、X Games Club New Yorkが総合優勝。
今年大活躍を見せた、X Games Club東京の長谷川瑞穂(15歳)が年間MVPに輝いた。
こちらの記事では、ストリートとストリートベストトリックの模様を紹介。
他にも、今年から新導入された「X Games League(以下、XGL)」の詳細や、各種目で繰り出されたトリックについてもお伝えしていく。
今年からX Gamesは、4つの「X Games Club(以下XC)」に分かれて、年間優勝を争うチーム制のプロリーグを導入しており、今大会は今季最終戦にあたる。
【16歳コンビがふたたび金/ストリート】
2日目に行われた男子ストリート。
小野寺吟雲(XC NY・16歳)が91.00点のスコアで、今シーズン無敗の3連覇を達成し、通算ゴールドメダル獲得数を4個に伸ばした。
準優勝は、90.00点の佐々木音憧(XC東京・19歳)。
3位は韓国のカン・ジュニ(17歳)となった。
最終日に行われた女子ストリート。
オーストラリアのクロエ・コベル(XC NY・16歳)が、前回の千葉大会に続いてこの種目2連覇を達成。
クロエはこの種目、通算6個目のゴールドメダルを獲得(全種目合わせると7個目)し、長年ストリート女子最多ゴールドメダル記録を保持していた、ブラジルのレティシア・ブフォーニの記録を抜き、この種目のゴールドメダル数で単独トップの座についた。
準優勝は西矢椛(XC NY・18歳)、3位は織田夢海(XC東京・19歳)がそれぞれ表彰台入り。
今大会はクロエを除いて、出場者は全員日本勢だった。
【13段ハンドレールを制覇したのは/ストリートベストトリック】
初日に行われた男子ストリートベストトリック。
韓国のカン・ジュニ(17歳)が、ノーリーバックサイド270ヒールフリップ ボードスライドでこの種目3連覇を達成。
同時に今シーズンのストリートベストトリック全てで、ゴールドメダルを獲得する快挙を成し遂げた。
アメリカのブレイデン・ホーバン(25歳)が準優勝、ナイジャ・ヒューストンの代打出場となったアメリカのジュリアン・アグリアルディ(XC NY・16歳)が3位で表彰台入り。
日本勢は佐々木音憧(XC東京・19歳)が4位、小野寺吟雲(XC NY・16歳)が5位となった。
最終日に行われた女子ストリートベストトリック。
西矢椛がバックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを完璧に決め、この種目2連覇を達成。自身通算3度目のゴールドメダルに輝いた。
準優勝はキックフリップ フロントサイドフィーブルグラインドを決めた織田夢海。
3位はビッグスピン フロントサイドボードスライド ショービットアウトを決めた吉沢恋(XC東京・16歳)となり、それぞれが持つ最高のトリックを披露し、日本勢が表彰台を独占。
奇しくもストリートとストリートベストトリックの優勝者は、前回の千葉大会とまったく同じ顔ぶれとなった。
【XGLとは】
1995年にアメリカでスタートしたX Gamesが、今年新たにスタートさせたリーグ戦。今年3月にカリフォルニアで大々的にドラフトが行われ、4つのXゲームズクラブ(ニューヨーク、サンパウロ、ロサンゼルス、東京)が、スケートボードとBMXの選手を男女5人ずつ、合計10人を指名しチームを結成。
各アスリートは個人として競うが、大会ごとに個人順位で得られるポイントをもとにチームとしても戦う。
1位は100ポイント、2位は80ポイント、3位は60ポイント、4位は40ポイント、5位は30ポイント、6位は20ポイント。
シーズンを通してチームでの優勝を目指す形となり、優勝チームには50万ドル(日本円で約8000万円)が授与される。
2026年シーズン、最終的なチーム順位とポイントは以下の通り。
優勝 XCニューヨーク–2640
2位 XC東京–2630
3位 XCロサンゼルス–2380
4位 XCサンパウロ–2350
トップ2の得点差はわずか10点だった。
2026年シーズン、最終的な個人ランキングトップ10は以下の通り。
1位 長谷川瑞穂(XC東京)–680
2位 トム・シャー(XC LA)–620
3位 ギー・クーリ(XC SP)–610
4位 ミア・クレッツァー(XC LA)–540
5位 カン・ジュニ(フリー)-500
6位 小野寺 吟雲(XC NY)-470
7位 ライアン・ウィリアムズ(XC SP)-460
8位 クロエ・コベル(XC NY)-400
9位 ローガン・マーティン(XC NY)-390
10位 ブレディ・ベイカー(XC LA)-330
個人ランキング上位6位までをスケートボード選手が占めており、特にパーク&バート種目の選手は出場機会が多く、ランキングでも1位から4までを独占した。
【XGL 2026ストリートのルール】
・ストリート種目は45秒間コース内を自由に滑りながら、技を披露するランを1人3本行い、100点満点で採点。その内の最も高かった得点で順位を競う。
・ベストトリックは制限時間内で順番に滑走する、ジャムセッション形式で、1番得点の高かったトリックのみが採用される。
ここからはX Games NOLA大会で行われた、ストリート各種目の詳細をお伝えする。
【小野寺完全優勝/男子ストリート】
XGLニューオーリンズ2026 Day2の映像(男子ストリートは2:56:30から)
(YouTube:https://www.youtube.com/live/CDK0KdHFhkI?si=FBXbRXNu9oEyvzM_)
男子ストリートには、ジュリアン・アグリアルディ(XC NY・16歳)、ブレイデン・ホーバン(25歳)、根附海龍(XC東京・22歳)、カン・ジュニ(17歳)、佐々木音憧(XC東京・19歳)、小野寺吟雲(XC NY・16歳)の6人が出場。
※滑走順。
以下、上位3人のランを紹介。
[カン・ジュニ]
1本目はファーストトリックでミスがあり、迎えたラン2本目。
ハンドレールで、アーリーウープからのスイッチフロントサイド270 リップスライド。
続くバンプtoハバでは、バックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトをミス。
その後は立て直し、ギャップ越えのノーリーバックサイド360ヒールフリップなどを決めると、ラストはノーリーバックサイド270ヒールフリップ ボードスライドをハンドレールで決めて88.00点。
今大会のベストトリックで優勝を決めたトリックを、ランの最後に決めて3位でフィニッシュした。
[佐々木音憧]
1本目、2本目ともフルメイクすることができずに迎えた3本目のラン。
バンプtoバンプで360キックフリップ。
ダウンレールで、フロントサイド180 スイッチバックサイドフィーブルグラインド。
ハンドレールでバックサイドノーズブラントスライド、ギャップ越えのバックサイド360などを決めると、最後にハンドレールでキャバレリアル バックサイドノーズブラントスライド フェイキーを完璧に決める。
優勝した小野寺の得点には一歩及ばなかったが、佐々木ならではとなる、高難度トリックとハイエアトリックで会場を沸かし、準優勝に輝いた。
[小野寺吟雲]
ラン1本目。
ハンドレールで、ビッグスピン フロントサイドボードスライドフェイキーからスタート。
クォーターパイプで、バックサイド360キックフリップ フェイキー。
13段ステアで、バックサイドキックフリップ。
バンプtoレッジで、キックフリップ バックサイドテールスライド ビッグスピンアウトなどを決めると、最後はハンドレールでキックフリップ フロントサイドブラントスライド フェイキーをフルメイク。
勝利の雄叫びを上げ、91.00点を獲得。
その後はこのスコアを上回るものは現れず、ゴールドメダルを獲得。
この種目3連覇(今シーズン無敗)を果たし、自身通算ゴールドメダル数を4個に伸ばした。
【ゴールドメダル記録更新/女子ストリート】
XGLニューオーリンズ2026 Day2の映像(女子ストリートは8:12:55から)
(YouTube:https://www.youtube.com/live/CDK0KdHFhkI?si=uM45S6hC1ZTdBH5g)
女子ストリート種目には、西矢椛(XC NY・18歳)、織田夢海(XC東京・19歳)、松本雪聖(XC SP・14歳)、赤間凛音(XC LA・17歳)、吉沢恋(XC東京・16歳)、オーストラリアのクロエ・コベル(XC NY・16歳)が出場。
※1本目の滑走順。
以下、上位3人のランを紹介。
[織田夢海]
1本目はファーストトリックでミス、2本目は惜しくもラストトリックが乗りきれずに迎えた3本目。
ハンドレールで、キックフリップ フロントサイドボードスライド、ノーリーキックフリップ バンクイン。
バンプtoレッジで、キックフリップ バックサイド50-50グラインド、バンプtoバンプでキックフリップなどを決めると、最後はハンドレールでフロントサイドフィーブルグラインドをフルメイク。
82.20点を獲得し、3位で表彰台入りを果たした。
[西矢椛]
1本目と2本目はファーストトリックでミスしてしまい、迎えた3本目のラン。
ギャップ越えのフロントサイドリップスライド、ダウンレールでフロントサイドフィーブルグラインド、バンプでヒールフリップなどを決めると、バンプtoレッジでバックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを決める。
最後はハンドレールでバックサイドリップスライド決めてフルメイクの滑りを見せ、85.00点をマーク。
見事シルバーメダルを獲得した。
[クロエ・コベル]
1本目から81.60点をマークし暫定首位に立つと、2本目ではさらに難易度を上げたランを見せる。
ハンドレールでバックサイドスミスグラインド、バンプtoレッジでキックフリップ バックサイドKグラインド。
バンプtoバンプでキックフリップ、バンプtoレールでバックサイドテールスライド。
ノーリーキックフリップでステージに上がり、バンプtoダウンレールでフロントサイドブラントスライドから立て続けに、バンプtoレッジでフロントサイド50-50グラインド キックフリップアウトなどをフルメイク。
スコアを87.00点に伸ばし、最終的にはこの記録を誰も上回ることができず、前回の千葉大会に続いてこの種目2連覇。
この結果を受けてクロエは女子ストリート種目で、通算6個目となるゴールドメダルを獲得(全種目合わせると7個目)。
長年ストリート女子最多ゴールドメダリストだった、ブラジルのレティシア・ブフォーニの記録を抜いて、この種目のゴールドメダル獲得数で単独トップの座についた。
【カン・ジュニ驚異の3連覇/男子ストリートベストトリック】
XGLニューオーリンズ2026 Day1の映像(男子ストリートベストトリックは4:22:10から)
(YouTube:https://www.youtube.com/live/FIfhoWltkZk?si=Mxciveo7NJzEYI3F)
男子ストリートベストトリック。
ジュリアン・アグリアルディ(XC NY・16歳)、ブレイデン・ホーバン(25歳)、ジャンカルロス・ゴンザレス(XC LA・29歳)、ジオバンニ・ビアンナ(XC SP・25歳)、佐々木音憧(XC東京・19歳)、フィリペ・モタ(XC LA・19歳)、小野寺吟雲(XC NY・16歳)、カン・ジュニ(17歳)が出場。
※滑走順。
以下、上位3人のトリックを紹介。
[ジュリアン・アグリアルディ]
1本目から3本目はミス。
4本目にハンドレールで、フロントサイドフィーブルグラインド キックフリップアウトをメイク。
5本目と6本目はミスに終わったが、3位でブロンズメダルを獲得した。
[ブレイデン・ホーバン]
2本目にギャップtoダウンレールで、キックフリップ フロントサイド50-50グラインドをメイク。
3本目と4本目はミス。
5本目に同セクションで、キックフリップ フロントサイドフィーブルグラインドをメイクし、シルバーメダルを獲得した。
[カン・ジュニ]
1本目にハンドレールで、ノーリーバックサイド270ヒールフリップ ボードスライドをメイク。
2本目から6本目までは、ノーリーバックサイド270ヒールフリップ ボードスライドから270アウトを狙うも決めることはできなかったが、見事この種目3連覇を達成。
今シーズンのストリートベストトリック、全てでゴールドメダルを獲得する快挙を達成した。
【西矢が2連覇/女子ストリートベストトリック】
XGLニューオーリンズ2026 Day3の映像(女子ストリートベストトリックは6:23:20から)
(YouTube:https://www.youtube.com/live/boi4Uq1AJTw?si=swHw2g_2c5lMAzGA&t=23715)
女子ストリートベストトリック。
伊藤美優(19歳)、赤間凛音(XC LA・17歳)、吉沢恋(XC東京・16歳)、松本雪聖(XC SP・14歳)、織田夢海(XC東京・19歳)、オーストラリアのクロエ・コベル(XC NY・16歳)、西矢椛(XC NY・18歳)が出場。
※滑走順。
以下、上位3人のトリックを紹介。
[吉沢恋]
1本目から3本目までミスしてしまい、迎えた4本目。
ハンドレールで、ビッグスピン フロントサイドボードスライド ショービットアウトをメイクし、3位で表彰台入り。
[織田夢海]
1本目。
ハンドレールでキックフリップ フロントサイドボードスライドをメイク。
2本目と3本目はミス。
4本目。
ハンドレールでキックフリップ フロントサイドフィーブルグラインドをメイク。
伝家の宝刀を決めて、暫定首位に立つ。
5本目で西矢に首位の座を明け渡すも、準優勝に輝いた。
[西矢椛]
1本目から4本目まで、惜しいシーンを見せるもミスが続き、迎えた5本目。
ハンドレールで、バックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを完璧に決め、織田を上回り優勝。
前回の千葉大会に続いてこの種目で連覇を果たし、自身通算3個目のゴールドメダルを獲得した。
【XGLニューオーリンズ2026ストリート男子リザルト】
1位 小野寺 吟雲(XC NY・日本)–91.00
2位 佐々木 音憧(XC東京・日本)–90.00
3位 カン・ジュニ(韓国)–88.00
4位 ジュリアン・アグリアルディ(XC NY・アメリカ)–83.20
5位 ブレイデン・ホーバン(アメリカ)–77.00
6位 根附 海龍(XC東京・日本)–60.80
【XGLニューオーリンズ2026ストリート女子リザルト】
1位 クロエ・コベル(XC NY・オーストラリア)–87.00
2位 西矢 椛(XC NY・日本)–85.00
3位 織田 夢海(XC東京・日本)–82.20
4位 赤間 凛音(XC LA・日本)-79.00
5位 吉沢 恋(XC東京・日本)–75.20
6位 松本 雪聖(XC SP・日本)–69.40
【XGLニューオーリンズ2026ストリートベストトリック男子リザルト】
1位 カン・ジュニ(韓国)–ノーリーバックサイド270ヒールフリップ ボードスライド
2位 ブレイデン・ホーバン(アメリカ)–キックフリップ フロントサイドフィーブルグラインド
3位 ジュリアン・アグリアルディ(XC NY・アメリカ)-フロントサイドフィーブルグラインド キックフリップアウト
4位 佐々木 音憧(XC東京・日本)
5位 小野寺 吟雲(XC NY・日本)
6位 ジャンカルロス・ゴンザレス(XC LA・コロンビア)
7位 ジオバンニ・ビアンナ(XC SP・ブラジル)
8位 フィリペ・モタ(XC LA・ブラジル)
【XGLニューオーリンズ2026ストリートベストトリック女子リザルト】
1位 西矢 椛(XC NY・日本)–バックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウト
2位 織田 夢海(XC東京・日本)–キックフリップ フロントサイドフィーブルグラインド
3位 吉沢 恋(XC東京・日本)–ビッグスピン フロントサイドボードスライド ショービットアウト
4位 クロエ・コベル(XC NY・オーストラリア)
5位 松本 雪聖(XC SP・日本)
6位 赤間 凛音(XC LA・日本)
7位 伊藤 美優(日本)
文 小嶋 勝美(スケボー放送作家)
情報提供元: マガジンサミット