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【TAMPA AM2026】ルイス・コウチーニョが優勝!11歳のリチャード・ガオが中国勢初の表彰台入り 日本勢のランも徹底解析

2026-10-21 10:30:21

今年で32回目を迎えた伝統あるスケートボードコンテスト「Tampa Am(タンパアマ)」が、現地時間10月15日~18日にかけて開催され、ブラジルのルイス・コウチーニョ(24歳)が優勝。
準優勝はブラジルのザイオン・フレガート(14歳)となり、ブラジル勢がワンツーフィニッシュを飾った。
中国の11歳、リチャード・ガオが3位に入り、中国勢初として初めてタンパアマの表彰台に上った。

日本勢は今年6人が決勝に進出。
高橋泰雅(16歳)が4位、酒井太陽(14歳)が6位、三浦宴(13歳)が7位、宮本浬央(15歳)が8位、田渕利來(17歳)が9位、清水仁翔(16歳)が11位。
今年は残念ながら日本勢の表彰台はなかったが、多くのニューフェイスが準決勝や決勝に進出し、今後の活躍を期待させる素晴らしいランを披露した。

今大会はオリンピックの出場権をかけて戦うワールドスケート世界選手権(パラグアイで開催)と日程が完全にかぶっており、昨年5位の長井太雅や昨年10位の八島璃央などを含め、各国の代表選手は出場していない。

【タンパアマ出場資格とルール】

タンパアマは毎年フロリダ州にあるスケートパーク・オブ・タンパで開催されており、国際的なプロスケーターを目指す者にとって最も重要で歴史のあるコンテストとなる。

[金曜日・ラストチャンスオープン(予備予選)]
・3分間のジャムセッションを行い、上位30人が次のラウンドに進出。
金曜日に行われるラストチャンスオープン(予備予選)は、以下のいずれかに当てはまれば出場資格が与えられる(150人が出場)。
・タンパアマ予選に出場できるレベルだとわかるパート映像がある。
・Damn AmまたはTampa Amで好成績を収め、大会側の承認を受けたスケーター。
→1位は賞金100ドルと、日曜日の準決勝に進出。
→2位から30位は土曜日の予選に進出。
※予選への出場資格を持つ選手の欠場などにより、31位以下の選手が繰り上がって出場する場合もある(というか多々ある)。

[土曜日・予選]
・2人1組が同時に3分間のジャムセッションを行い、上位30人が次のラウンドに進出(100人が出場)。
→1位と2位は賞金100ドルと日曜日の決勝に進出。
→3位から30位は日曜日の準決勝に進出。

[日曜日・準決勝]
・1人1分のランを2回行い、ベストランをカウント。
・準決勝は以下のスケーターが出場。
→ラストチャンスオープン予選1位。
→Damn Am2026シリーズ優勝者(藪下桃平とカルロス・ガルシア)。
→Far'N High 2026優勝者。
→土曜日予選の3位から30位。
・トップ10人が決勝に進出。

[日曜日・決勝]
・1人1分のランを3回行い、ベストランをカウント。
決勝は以下のスケーターが出場(12名)。
・土曜日の予選1位と2位。
・準決勝の上位10人。
※skateparkoftampaホームページより

【タンパアマの主な歴代優勝者】

ジョシュ・スチュワート(1995年)
ドニー・バーリー(1996年)
ナイジャ・ヒューストン(2005年、この時衝撃の10歳)
フェリペ・グスタヴォ(2007年)
ライアン・ディセンゾ(2008)
ルアン・オリベイラ(2008年/2009年)
※2008年は1月と12月に2回開催されている。
ジャガー・イートン(2014年)
オーレリアン・ジロー(2015年)
ダショーン・ジョーダン(2016年)
グスタボ・リベイロ(2017年)
池田大亮(2018年)
根附海龍(2019年)
青木勇貴斗(2021年)
池田大暉(2022年)
レーザー・クロフォード(2023年)
カン・ジュニ(2024年)
アブナー・ピエトロ(2025年)

余談だがタンパプロのチャンピオンからはエリック・コストンやジェイミー・フォイといったSOTY(Thrasher Magazineから毎年選出されるスケーター・オブ・ザ・イヤー)が出ているが、歴代タンパアマのチャンピオンからSOTYはまだ出ていない。

【タンパアマ日本勢の軌跡】

以下、過去の大会における日本勢の予選から決勝までの進出状況を振り返る。
2018年の予選出場者は15人、準決勝進出は6人、決勝進出は2人(池田大亮が優勝)。
2019年の予選出場者は14人、準決勝進出は4人、決勝進出は3人(根附海龍が優勝)。
2021年の予選出場者は21人、準決勝進出は10人、決勝進出は5人(青木勇貴斗が優勝)。
2022年の予選出場者は18人、準決勝進出は12人、決勝進出者は7人(池田大暉が優勝)。
2023年の予選進出者は21人、準決勝進出は12人、決勝進出者は7人(レーザー・クロフォードが優勝)
2024年の予選進出者は25人、準決勝進出は13人、決勝進出は6人(カン・ジュニが優勝)。
2025年の予選進出者は19人、準決勝進出者は12人、決勝進出者は3人(アブナー・ピエトロが優勝)。
2026年の予選進出者は15人、準決勝進出者は12人、決勝進出者は6人(ルイス・コウチーニョが優勝)。

【タンパアマ2026日本勢の結果】

[ラストチャンスオープン]

(YouTube:https://youtu.be/x--810JMtYg?si=rb7Irsz0VxSHm0Sk) ※ラストチャンスオープンの映像

田渕 利來が首位通過。
3位に宮本 浬央、4位に酒井 太陽、5位に三角 結翔、9位に吉岡 寿大、13位に三浦 宴、14位に二宮 善、15位に清水 仁翔、21位に中村 虎汰朗、36位に笹山 永蓮、38位に高石 颯来、42位に高橋 叶汰、54位にアメリカ在住のコノエ ソウジロウ、77位に小吹 堂真という結果になった。

[土曜日・予選]

(YouTube:https://www.youtube.com/live/pcFfi22ZTmM?si=ApG12QkrV7pkR1XI) ※予選とベストトリックの映像

予選には15人の日本勢が出場。

ブラジルのルイス・コウチーニョが首位通過、2位はアメリカのノビ・ヴィラロボス、3位に宮本 浬央。4位には、オリンピック2大会連続メダリストのジャガー・イートンの弟、コストン・イートンが入った。
5位に酒井 太陽、8位に高橋 泰雅、12位に清水 仁翔、15位に三浦 宴、16位に高石 颯来、18位に渡邊 星那、21位に二宮 善、24位に三角 結翔、29位に笹山 永蓮。
以上が準決勝に進出。

32位に松本 浬璃、36位に高橋 叶汰、37位に吉岡 寿大、57位に曽根 絋太郎、98位に中村 虎汰朗。
以上の結果となった。

この日のMOB catch of the Day賞はキックフリップバックサイドリップスライドや、ノーリーバックサイドビッグスピン リップスライドなどを決めた10歳の三角結翔が受賞。

ベストトリックコンテストでは終了時間ギリギリで、バックサイドKグラインド ノーリーバリアルヒールフリップアウトを決めた二宮善が見事3位に入った。

[準決勝&決勝]

(YouTube:https://www.youtube.com/live/GEYLGuVlxso?si=foTDPznGobLtZ3AS) ※準決勝と決勝の映像

首位通過は中国のリチャード・ガオ、なんと11歳!
2位は田渕利來、4位に三浦宴、5位が高橋泰雅、6位に酒井太陽、9位に清水仁翔、10位に宮本浬央が入り、それぞれ決勝進出を決めた。

ほか日本勢は11位 藪下桃平、12位 笹山永蓮、16位 渡邊星那、22位 三角結翔、23位 二宮善、25位 高石颯来という結果になった。

ヒート2に登場した藪下桃平は、今年のDamn Amサンディエゴ優勝者としてシード出場権を持つ選手。
2本目のランをフルメイクで終えるが、惜しくも11位に終わりあと一歩決勝には届かなかった。

以下、決勝に進出した日本勢と中国のリチャード・ガオのランを紹介!

[宮本浬央]
2本目のランで、フェイキーバックサイドブラントスライド 270アウトやキックフリップ フロントサイドノーズグラインド、キックフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウト、キックフリップ フロントサイドフィーブルグラインドなどを決める滑りを見せた。

[清水仁翔]
2本目のランでは、Aフレームレールでノーリーフロントサイドフィーブルグラインドを決めてスタート。
バンプtoレールでノーリーフロントサイドボードスライド、Aフレームレールにノーリーフロントサイドブラントスライドを成功させる。その後もキックフリップ バックサイドボードスライド、ノーリーヒールフリップをつなぎ、バンプtoレッジにバックサイド180フェイキーノーズグラインド、バンプtoレールにノーリーフロントサイドブラントスライド、ダウンレールでビッグスピン フロントサイドボードスライドをメイク。
最後のクォーターパイプでのアーリーウープ フロントサイド50-50グラインド キックフリップアウトは、着地で失敗に終わった。

[酒井太陽]
3本目のランで、この日一番ともいえる滑りを披露した。
Aフレームレールにスイッチバックサイドリップスライドを決めると、バンプtoレッジにスイッチバックサイド5-0グラインド 180アウト、クォーターパイプにフロントサイドノーズグラインド、バンプtoレールにバックサイド270ノーズブラントスライド、ダウンレールでスイッチフロントサイドフィーブルグラインド。
クォーターパイプでバックサイドKグラインド フェイキーから、レールにスイッチノーズグラインド ビッグスピンアウト。
続けてレッジでバックサイドノーズスライド ノーリーキックフリップアウト、最後はピラミッドでノーリーバックサイドキックフリップを決めるフルメイクの滑りを見せた。

[高橋泰雅]
ラン1本目からフルメイクの滑りを見せる。
バンプtoフラットレールに360ダブルキックフリップ フロントサイドリップスライドを決めて会場を盛り上げると、続けてAフレームレールにキックフリップ フロントサイドリップスライド、ダウンレールにビッグスピン フロントサイドボードスライド、スモールハバレッジにキックフリップ バックサイドノーズスライド、ダウンレールに360キックフリップ フロントサイドリップスライド フェイキーアウトを決める。
ラストはバンプtoレールでキックフリップ バックサイドボードスライドを決めてフルメイク。

3本目のランでは、序盤に360キックフリップ バックサイドノーズブラントスライドを交えて、1本目のランをグレードアップさせたが、ラストトリックは惜しくもミスとなった。

[三浦宴]
ラン1本目。
クォーターパイプで華麗なフロントサイドキックフリップや、キックフリップバックサイドノーズブラントなど決めるが、最後のバンク全越えのバックサイド360はミスとなった。

ラン2本目では、惜しくも中盤でフロントサイド270リップスライドをミスしてしまう。
3本目も残念ながら序盤でミスが目立ち、決勝でフルメイクの滑りをみせることができなかった。

[田渕利來]
ラン1本目。
Aフレームレールオーバーの360キックフリップでスタートするが、ダウンレールでバックサイドKグラインドのノーリーフリップアウトをミスしてしまう。
その後はバンク全越えのハードフリップ、ダウンレールでバックサイドフィーブルグラインド 360キックフリップアウトや、フラットレールでビガースピンフリップ フロントサイドボードスライドなど決める。
タイムオーバー後だったが、ダウンレールでハードフリップ バックサイドリップスライドを決めて決勝を盛り上げた。

[中国のリチャード・ガオ]
Aフレームレールにキックフリップバックサイドリップスライドや、フラットレールにノーリーバックサイド270ボードスライド、ピラミッドでノーリービッグスピンヒールフリップ、バンプtoレールでノーリービッグスピン バックサイドリップスライドなどを決める。
ラストはメインセクションで、スイッチヒールフリップ フロントサイドボードスライドを決めてフルメイク。
11歳とは思えない完成度の高い滑りに、会場から驚きの声が上がった。

【優勝したルイス・コウチーニョのランを徹底解析】

ルイス・コウチーニョ決勝3本目のトリック。
※[]内はセクション名

[ギャップtoダウンレール]フロントサイドノーズブラントスライド
[ダウンレール]ノーリーバックサイドKグラインド ノーリーフリップアウト
[バンプtoレール]フロントサイド270リップスライド フェイキー
[ダウンレール]バックサイド270リップスライド
[消火栓越え]ノーリーバックサイドヒールフリップをミス
[アップレッジ]バックサイドKグラインドから掛けかえのフェイキーノーズグラインド180アウト
[バンプtoハバ]ノーリーヒールフリップ バックサイドノーズスライド ビッグスピンアウト
[バンプtoレール]360キックフリップ フロントサイドリップスライド ビッグスピンアウト

中盤に1カ所ミスがあったものの、終盤に3つの強烈なトリックを決めて優勝を手繰り寄せた。

【各賞を受賞した日本の若き侍たち】

[コンクリートジャム]
優勝 天野 太陽

[MADNESSレッジ・ベストトリック]
優勝 天野 太陽

[OJ DOOR GAPベストトリック]
優勝 辻 颯太

[DO BY HEART RISING STAR]
三角 結翔

[MOB CATCH OF THE DAY]
三角 結翔(土曜日)・キックフリップ バックサイドリップスライド&ノーリーバックサイドビッグスピン リップスライド
田渕 利來(日曜日)・バックサイドフィーブルグラインド 360キックフリップアウト

[BRONSON SPEED KILLER]
三浦 宴

【ウェルカムtoタウンボウルジャム・リザルト】

1位 Wyatt Wisenbaker(アメリカ)
2位 天野 太陽(日本)
3位 三浦 宴(日本)

【インデペンデント・ベストトリック リザルト】

1位 Talles Silva(ブラジル)ハードフリップ バックサイド5-0グラインド
2位 Wyatt Hammond(アメリカ)キャバレリアル バックサイドテールスライド ビッグスピンアウト
3位 二宮 善(日本)バックサイドKグラインド ノーリーバリアルヒールフリップアウト

【Tampa Am2026決勝リザルト】

1位 Luiz Coutinho(ブラジル)
2位 Zion Furegato(ブラジル)
3位 Richard Gao(中国)
4位 高橋 泰雅(日本)
5位 Wyatt Hammond(アメリカ)
6位 酒井 太陽(日本)
7位 三浦 宴(日本)
8位 宮本 浬央(日本)
9位 田渕 利來(日本)
10位 Joakin Goto(ペルー)
11位 清水 仁翔(日本)
12位 Nobi Villalobos(アメリカ)

文:小嶋勝美 スケートボード放送作家のスケーター

情報提供元: マガジンサミット