交通事故多発交差点ワーストランキング発表 事故が続発する池袋六ツ又&四谷四丁目を現地調査
2025-09-17 17:12:33
一般社団法人日本損害保険協会が、交通事故の防止・軽減を目的とする最新の「全国交通事故多発交差点マップ(2024年版)」を公表しました。今回の記事では、最多事故発生で全国ワースト1になった東京都の「池袋六ツ又交差点」とワースト4の「四谷四丁目交差点」を訪れ、どんな危険が潜んでいるのかをリポートします。
全国の人身事故の半数以上は交差点・交差点付近で発生しており、同マップでは全国の都道府県警察の協力のもと、各都道府県における人身事故件数が多い交差点をランキング形式で紹介。今回のワーストランキングは以下のようになりました。

事故最多「魔の交差点」池袋六ツ又交差点に行ってみた

人身事故17件で全国ワースト1位となった交差点は、2年連続で「池袋六ツ又交差点」です。あまりの事故の多さから「魔の交差点」と呼ばれている同交差点を実際に訪れてみました。
「池袋六ツ又交差点」は3層に分かれる立体式となっており、見るからに複雑な構造です。最下層は国道・都道・区道が6方向から交差する「六差路」になっており、2層目の陸橋は国道と都道が合流・分岐する「三差路」、3層目は首都高となっています。

「六差路」は高速道路の支柱などがあるので見通しが悪い上に、陸橋があるので昼間でも薄暗く、なおかつ道路の交差が複雑かつ直線的ではないため停止位置や通行ルートが分かりづらくなっています。事故が起きる要因が満載です。
そのため前方不注意による追突事故や出会い頭の事故が多いとのことです。また、陸橋では夜間の信号見落としによる事故が目立っています。
この交差点では、右折車や歩行者などに気を配りながら、交差点の状況に合わせてとにかく慎重に安全運転することが重要だと思いました。あまりの事故の多さから交差点の改良事業が進められており、今後の変化にも注目です。
車線が複雑すぎる!四谷四丁目交差点の危険度を実見

もう一箇所、注意すべき事故多発交差点としてワースト4の「四谷四丁目交差点」を訪ねました。同交差点は複雑な構造の「五差路」で、交差点内が大きく湾曲しているので視認性がよくないのが特徴です。

外苑西通りや新宿通りなどが合流する交差点なので、行き先に応じて車線変更する車が多いのですが、車線構造が複雑なので無理な車線変更がよく見られました。初心者や土地勘のないドライバーは、この交差点に入ると車線の複雑さで混乱してしまう恐れがありそうです。
周囲に気を付けながら、落ち着いて自分がどの車線を走っていてどこへ行くのか、しっかり認識しながら安全運転することが大切だと感じました。
数字で“交通事故の危険”を可視化した全国交通事故多発交差点マップを参考にして、事故を起こさない・巻き込まれない運転を目指しましょう。
【全国交通事故多発交差点マップHP】
https://www.sonpo.or.jp/about/useful/kousaten/2024/
情報提供元: マガジンサミット