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建設現場に必須の「冷やす」技術とは?株式会社アクティオ、猛暑の熱中症リスク管理を徹底解説

2025-08-01 18:00:07

7月30日、株式会社アクティオは「夏場の作業現場における熱中症対策プレスセミナー」を開催した。

セミナー開催の背景には、例年より早く訪れた厳しい暑さ、それに伴う熱中症による死亡災害の増加がある。今年の6月から労働安全衛生規則の改正が施行され、事業者には熱中症対策が義務づけられた。違反した場合、6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があり、法人にも同様の罰金が適用される。

全国13地点における真夏日(最高気温30度以上)の年間平均日数は、2020〜2024年で53.28日と過去より大幅に増加。猛暑日(35度以上)も同期間で平均5.78日にのぼる。これは1990〜1999年と比較するとほぼ2倍だ。さらに、2024年の熱中症警戒アラートは、全国で1,722回も発表されたとのこと。

厚生労働省の統計によると、2024年度の職場での死傷者数は1,257人。そのうち建設業が最も多く961人を占め、死亡者は54人と発表された。建設現場では、特に迅速な熱中症対策が求められる。

熱中症の多くは、初期症状の見逃しや対応の遅れが原因だという。死亡率は他の災害と比べて5〜6倍高く、約7割が屋外作業中に発症する。これを防ぐには、暑さ指数(WBGT値)を基準に作業内容を調整し、冷房設備の設置や作業時間の短縮が求められるだろう。

アクティオはこうした背景を受け、現場の熱中症対策に役立つ製品を紹介した。

まず、近場や近辺を冷やすのに最適なのは「冷える〜む2」。循環式クーラー付きのテント型冷却空間で、室内を効率よく冷やすことができる。ポータブルスポットクーラー充電式「エコやん」は、工事不要で簡単に持ち運び可能だ。

続いて「移動式クーラー」「移動式エアコンスーパークール」「移動式エアコンクールキャノンエコ」はキャスター付きで、移動させながら広範囲を冷やすことができる。エアコンのついていない体育館などを冷やすのに最適だ。

体内から冷やす商品には、業務用かき氷機「Blizzastar J®」がある。従来のかき氷は氷を削って作るが、こちらは液体から直接氷を作る技術を搭載した。フワフワ、シャリシャリといった食感の調整も可能となっている。

さらに「アイスマンベスト」は、冷たい水がベスト内を流れ、直接身体を冷やせる衣服だ。ファン付きの空調服の、気温が高いと熱風になってしまうというデメリットを見事に解消した。

現場環境を管理するには、熱中症リスク判定AIカメラ「カオカラ」が向いている。作業者が専用タブレットに顔を近づけると、緑・黄色・オレンジ・赤と4色に表示され、体調を簡単に判別できる商品だ。そのほか、現場ごとのニーズに対応した製品を多数展開する。

アクティオは、「見つける→判断する→対処する」という熱中症対策の基本方針のもと、命を守る現場づくりを支援する姿勢を示した。建設現場はもちろん、学校や夏の野外イベントにもぜひ活用してほしい。

情報提供元: マガジンサミット