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“31年ぶりの高水準”日銀1%に利上げへ 物価や住宅ローン…暮らしへのメリット・デメリットは?【Nスタ解説】

経済
2026-06-10 02:21

物価や住宅ローンなど、暮らしに大きく関わる金利。日銀は来週、1.0%への利上げに踏み切るのか。


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金利が上がると、家計への影響はどうなるのでしょうか。


利上げ“ほぼ確実視” 日銀総裁「是非をしっかり議論」発言きっかけに

出水麻衣キャスター:
国民の生活に大きく影響を与える「金利」が上がると、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。


「利上げ」とは、景気や物価の安定のために、日本銀行が政策金利を引き上げることです。


現在の金利の水準は0.75%ですが、15日から行われる日銀の金融政策決定会合で、1.0%への利上げに踏み切る見込みが高まっています。1.0%31年ぶりの高水準です。


利上げの公算は高いとみて間違いないのでしょうか?


TBS報道局経済部 出野陽佳 記者:
市場の9割以上が利上げを織り込んでいて、ほぼ確実視されている状況です。


そのきっかけとなったのが、3日に行われた講演での日銀・植田和男総裁の「中東情勢を巡って不透明な状況が続くとしても、利上げの是非をしっかり議論します」という発言です。市場では「利上げに前向きなのだ」との受け止めが広がりました。


そして、これが2025年12月に利上げをした時ととてもよく似た表現です。


そうしたことも意識され、市場では一気に織り込みが進み、金融政策決定会合で利上げが決まる可能性が高いと見られています。


利上げの家計への影響は? 預金の利息や住宅ローンにも

出水キャスター:
利上げの影響として、以下のようなことが考えられます。


【メリット】
▼物価が下がる
▼銀行預金の利息が上がる


【デメリット】
▼経済が冷え込む
→銀行からお金を借りるときの金利が上がり、投資が減る傾向に
▼住宅ローンの金利が上がる


メリット・デメリットがある中で、日銀は利上げすることでどのような効果を期待しているのでしょうか。


TBS報道局経済部 出野記者:
日銀の最大の課題は「物価の抑制」で、ある民間の調査では、2026年の値上げは最大2万品目に達すると想定されています。


“物価の番人”とも呼ばれる日銀関係者からは「なにもせずに放っておけば物価が上がるのは間違いない」という警戒が混じった声も聞かれています。


中東情勢が緊迫してから約3か月経ちましたが、日銀はこれまで景気の悪化を強く懸念していました。


しかし、すでに値上げのニュースも相次ぐなど、企業がコスト上昇分を価格転嫁する動きも積極的になっているため、利上げによって物価抑制に動く方向に傾きつつある状況です。


組織開発コンサルタント・著作家 勅使川原真衣さん:
私は政府とのパワーバランスが気になっています。日本銀行は“物価の番人”としてありますが、昨今は政府の思惑も大きいような印象を受けます。


高市総理は「物価高対策はしている」と言いがちですし、大丈夫ではないことも大丈夫だと言う傾向もあるように感じるので、どのように日銀が本来の仕事をなすのか注目です。


円安是正にも期待? 「利上げ」の今後のポイントは

出水キャスター:
利上げは物価の抑制の他に、円安が是正されることも考えられます。


なぜ円安が是正されるのか。以下のような流れが想定されます。


「円の金利が上がる」→「円が買われる」→「円安が是正される」


しかし、今回利上げしたからと言って、すぐに是正されるとは言い難いということですね。


TBS報道局経済部 出野記者:
仮に今回利上げをしても、1ドル=160円台の円安水準が大きく是正されるかというと難しいのが実情かと思います。


ポイントは、この先も利上げが続くかです。
仮に景気にとってちょうどいい水準が1.0%よりも高いのであれば、そこまでの道のりやペースをどう発信するかが重要なポイントとなります。


「対応が遅れている」などと思われてしまうと、円安が止まらなくなる恐れもあります。


==========
<プロフィール>
出野陽佳
TBS報道局経済部 日銀/金融担当
88円だった納豆が値上がりして悲しい

勅使川原真衣さん
組織開発コンサルタント・著作家 2児の母
著書に『働くということ「能力主義」を超えて』など


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