【WSTストリート世界選手権2026パラグアイ】小野寺吟雲が初制覇&長井太雅が3位!織田夢海が2度目の世界女王&吉沢恋が3位
2026-10-20 09:30:27
2028年ロサンゼルスオリンピックへの出場権をかけた戦い。
ワールド・スケートボーディング・ツアー(WST)世界選手権2026ストリート種目の決勝が、現地時間10月18日にパラグアイの首都アスンシオンで開催され、男子は小野寺吟雲(16歳)がワールドスケート世界選手権初優勝。
準優勝は韓国のカン・ジュニ(18歳)。
決勝初出場の長井太雅(19歳)が3位表彰台入りの快挙。
根附海龍(23歳)が7位、世界選手権2連覇の佐々木音憧(19歳)は8位となった。
今大会へ急きょ参戦が決まった、オリンピック連覇の堀米雄斗(27歳)は準決勝16位、直近のWST過去4戦で3回優勝の白井空良(25歳)は準決勝11位。
東京オリンピック銅・パリオリンピック銀メダリストのジャガー・イートン(25歳)は、足首を捻挫した状態で出場し、準決勝12位。
昨年11月の北九州大会以来のWST出場となった、パリオリンピック銅メダリストのナイジャ・ヒューストン(31歳)は、準決勝13位に終わった。
今大会は今年6月からスタートしたWSTオリンピック予選フェーズ1の第2戦にあたる大会となり、獲得ポイントが最も大きい世界選手権となる。
※オリンピック予選フェーズに関しては、このあとの「ロス五輪への道」にて。
今大会に出場した男子日本代表選手は以下の通り。
ワールドスケートランキング(WSR)上位の選手。
白井空良、佐々木音憧、根附海龍、小野寺吟雲、池田大暉、堀米雄斗。
ワールドスケートジャパン(WSJ)派遣強化選手。
八島璃央、濱村大征、長井太雅の以上9人。
※フェーズ1に出場できる代表選手はWSRの上位30人、そのうち各国上位6人までとなっており、オリンピック連覇の堀米雄斗は今大会開催前WSR日本勢7番手で日本代表権がなかったが、WSR上位の選手が連盟登録選手資格を暫定的に停止されたことにより、繰り上げで今大会への出場が決まった。
参照:マガジンサミット「第4回スケートボード日本オープン・ストリート」“日本の絶対エースに黄色信号”の項目より。
https://magazinesummit.jp/hobby_sport/165767956986897
余談だが、アメリカのナイジャ・ヒューストンは今大会開催前のWSRは90位で、今年のアメリカ国内の代表選考大会にも出場していない(日本は国内選手権でポイントを重ねて強化選手に選ばれる必要がある)が、アメリカはパリ五輪のメダリストは、スケートボードの国代表選手になれる制度があるため(日本だと派遣強化選手枠)WSTフェーズ1への出場権を獲得している。
国が変わると、代表権争いの難易度も大きく変わってくる。
女子は織田夢海(19歳)が最高難易度トリック、キックフリップ フロントサイドフィーブルグラインドを決めて優勝を決め、自身2度目のワールドスケート世界女王に輝いた。
準優勝はオーストラリアのクロエ・コベル(16歳)。
パリオリンピック金メダリスト、吉沢恋(17歳)が3位で表彰台入り。
パリオリンピック銀メダリストの赤間凛音(17歳)が4位。
2大会連続オリンピックメダリスト、ブラジルのライッサ・レアウ(18歳)は7位となった。
前回の世界選手権優勝者の松本雪聖(14歳)は準々決勝17位。
今大会に出場した女子日本代表選手は以下の通り。
ワールドスケートランキング(WSR)上位の選手。
松本雪聖、織田夢海、大西七海、吉沢恋、中山楓奈、尾関萌衣。
ワールドスケートジャパン(WSJ)派遣強化選手。
赤間凛音、丹野莉愛、伊藤美優の以上9人。
東京オリンピック金メダリストの西矢椛は、6月のWSTローマ大会で日本勢7番手に後退し、今大会への出場権を逃してしまっている。
【現在の世界ランキング】
10月19日時点、ワールドスケートのホームページに記載されている、主な選手のWSR順位は以下の通り。
※()内は大会前と大会後の順位
【ストリート男子】
白井空良(1位→1位)、佐々木音憧(2位→2位)、根附海龍(3位→3位)、小野寺吟雲(12位→4位)、カン・ジュニ(7位→5位)、アンジェロ・カロ(5位→6位)、ジオバンニ・ビアンナ(6位→7位)、ウォレス・ガブリエル(4位→8位)、マティアス・デルオリオ(9位→9位)、長井太雅(29位→10位)、イヴァン・モンテイロ(15位→11位)、リチャード・ターリー(8位→12位)、堀米雄斗(16位→15位)※ここまでが日本勢6番手以内。
池田大暉(13位→16位)、クリストファー・クルーン(17位→17位)、ジャガー・イートン(30位→21位)、ジャンカルロス・ゴンザレス(25位→25位)、ジュリアン・アグリアルディ(23位→27位)、池慧野巨(24位→30位)、ナイジャ・ヒューストン(90位→32位)、濱村大征(78位→33位)、ヴィンセント・ミルー(37位→42位)、グスタボ・リベイロ(66位→61位)、八島璃央(204位→96位)
【ストリート女子】
クロエ・コベル(2位→1位)、織田夢海(4位→2位)、松本雪聖(1位→3位)、吉沢恋(6位→4位)、ツゥイ・チェンシー(3位→5位)、ライッサ・レアウ(8位→6位)、大西七海(5位→7位)、シン・ジユル(9位→8位)、中山楓奈(7位→9位)、赤間凛音(16位→10位)※ここまでが日本勢6番手以内。
ダニエラ・テロル(10位→11位)、ジュ・ユアンリン(11位→12位)、ペイジ・ハイン(12位→13位)、尾関萌衣(13位→14位)、西矢椛(14位→16位)、丹野莉愛(32位→25位)、伊藤美優(29位→34位)、榎並琴音(67位→76位)
・WSRの対象になる大会は、過去18ヶ月間に行われた大会。
ストリート種目はこの期間に行われた中で、獲得ポイントの高い4大会が現在反映されており、ランキングの上位8人は次回の予選が免除される。
【ロス2028五輪への道】
・スケートボード揺籃の地で開催されるロサンゼルスオリンピックに出場するには、WSTでポイントを重ね、WSR上位に入ることが必須となる。
・オリンピック予選フェーズ1(2026年6月11日から2028年3月31日)。
まずはWSTフェーズ1に出場し各種目、男女44人のみが進めるフェーズ2に進出する必要がある。
フェーズ1に出場できるのは各種目、国の代表3人と、WSRの上位30人。
※ただし、WSR上位であっても各種目1カ国6人までの制限がある(国内派遣強化選手と合わせて最大9人まで)。
※WSRは、過去18カ月間のWSTのポイントが反映される。
・オリンピック予選フェーズ2(2028年4月1日から2028年6月11日)。
各種目の男女44人がフェーズ2に進み(ここで各国の代表は1種目につき最大6人までに制限される)、ロサンゼルスオリンピックへの出場権を争う。
・ロサンゼルスオリンピックには、ストリート・パークの男女各種目22人が出場できる。
ただし1カ国最大3人まで、各大陸から最低でも1人、開催国からも最低1人、さらにユニバーサリティ枠が1人設けられている。
だいたいパリオリンピック予選の時と同じ流れになっているが、パリの時と大きく違うのはフェーズ1から各種目につき、各国6人までの縛りがあることと、フェーズ2の存在が初めから告知されていること。
パリオリンピック予選の時は、五輪開催前年の2023年12月のストリート世界選手権の決勝中に突如、それまでとは大幅に獲得ポイントが変わるフェーズ2開催の発表があり、ポイントがそれまでの大会とは桁違いということもあって、いろんな意味で話題になった。
【WSTストリートのルール】
・WSTストリート決勝は、45秒間自由にコース内を滑るランを3本と、一つのセクションで1発技を競うベストトリックを3本行い、ランのベストスコア1本と、ベストトリックのベストスコア1本を合わせた、2本の合計得点で順位が決まる(3/3/2形式)。
準決勝はラン2本とベストトリック3本となり(2/3/2形式)、準々決勝まではラン2本のうちのベストランで順位を決める。
採点は5人の審査員が100点満点(小数点以下2桁まで)でおこない、最高点と最低点を除く残り3つの平均点となる。
これまた余談だが、パリオリンピックではラン2本とベストトリック5本を行い、ランのベストスコア1本と、ベストトリックの上位2本を合わせた合計得点(2/5/3形式)だった。
東京オリンピックの時はランをミスしても、ベストトリックを4本決めれば上位争いができたが(ランとベストトリックいずれか上位4本の合計点)、パリオリンピックではランが必ず1本採用されるようになったところがポイントになった(ラン1本ベストトリック2本の合計点)。
・段階的に年齢制限が設けられ、2026年は12歳以上。2027年は13歳以上。ロス五輪開催の2028年は14歳以上となる。
※各年の最低年齢は選手の正確な生年月日ではなく、誕生年に基づく。
要するに、2014年12月31日までに生まれた選手は、WSTへの参加資格があり、2015年1月1日以降に生まれた選手は、WSTには参戦できないということになる。
・WSTには2種類のイベントがあり、ワールドカップと最もポイントを獲得できる世界選手権がある。
各大会で得られるポイントによって、ワールドスケートランキングが決まるため、2028年ロサンゼルスオリンピックまでの期間中、WSTの大会で好成績を上げていくことがオリンピック出場には不可欠となる。
※パリオリンピックと明確に変わったところは、ルールの形式と年齢制限が設けられたところ。
【五輪開催国アメリカの場合】
アメリカは今年4月にWSTへの派遣選手を決める、USオープンをオンライン(映像コンテスト形式)で開催し、16歳のジュリアン・アグリアルディなどが代表入りを決めている。
パリ五輪に出場したクリス・ジョスリン(USオープン6位)は残念ながら落選。
参照:Team USAより。
https://assets.contentstack.io/v3/assets/blteb7d012fc7ebef7f/blt8b5761205aa97ba4/69f94d2db1ca706d8a7578a9/SKB_US_Open_Final_Results_V2.pdf
パリオリンピック銅メダリストのナイジャ・ヒューストンはケガの影響もあり、今大会前に出場したWSTの大会は2025年11月の北九州大会のみ(この時は30位)。
そのため、今大会開催前のWSRは90位となっているが、アメリカはスケートボードのパリ五輪メダリストには派遣選手の資格が与えられるので、WSRが何位であってもフェーズ1への出場資格がある(詳細は下記参照)。
参照:Team USAより。
https://assets.contentstack.io/v3/assets/blteb7d012fc7ebef7f/blt3f02c70cdc112d6f/69d92be470dbb230522d6caa/SKB_US_Open_Draft_FINAL.pdf
ちなみにジュリアン・アグリアルディは、パリ五輪予選時フランス代表として出場していたが(父がフランス人で母がアメリカ人で、母方の祖母は中国人)、フランス代表時期に一悶着あり、ロス五輪へはアメリカ代表としての出場を目指している。
【悪天候に見舞われた/予選】
世界選手権パラグアイ2026ストリート男子予選1の映像
(YouTube:https://www.youtube.com/live/l85yekPa7PU?si=t7s1RcHvrYEZrxXz)
男子予選。
※()内はスコア
スタートから重い雲がたちこめていた男子予選は、ヒート4開始直前で雨が降ってきてしまい一時中断。
約20分後に再開されたが、ヒート5開始前にふたたび雨に見舞われ、その後天候は回復することなく、ヒート5~8は翌日の女子予選前に行われた。
世界選手権パラグアイ2026ストリート男子予選2の映像
(YouTube:https://www.youtube.com/live/t4NPy6vlCBA?si=QFUbt-3KcvePfE27)
アメリカのジャガー・イートンが首位通過(76.31)、2位は堀米雄斗(74.81)、3位はアメリカのブレイデン・ホーバン(72.35)、4位はアメリカのナイジャ・ヒューストン(68.12)と続いた。
日本勢は小野寺吟雲が6位(65.90)、長井太雅が10位(62.50)、濱村大征が19位(57.63)でそれぞれ予選通過。
八島璃央が44位(36.21)、池田大暉が77位(20.84)で予選敗退となった。
ほかにもブラジル勢のガブリエル・アグイラが36位(41.04)、東京オリンピック銀メダリストのケルビン・ホフラーが69位(24.15)。
プエルトリコのマニー・サンティアゴが70位(23.53)となり、海外の強豪たちも予選で姿を消した。
※予選32位までと、シード選手8人(日本勢は白井空良、佐々木音憧、根附海龍)の合計40人が準々決勝に出場する。
世界選手権パラグアイ2026ストリート女子予選の映像
(YouTube:https://www.youtube.com/live/PZqHuvU1Ksg?si=-Uqy2RSx5VjiUHkc)
女子予選。
※()内はスコア
オーストラリアの13歳、コラ・ウィルトンが首位通過(64.46)、2位は丹野莉愛(60.40)、3位は中国の13歳ホン・ユン、4位は韓国のシン・ジユルと続いた。
日本勢は赤間凛音が11位(47.77)、尾関萌衣が23位(37.53)、伊藤美優が30位(32.81)で予選を突破。
ほか海外勢では、アメリカのポエ・ピンソンが33位(32.37)、オランダのケート・オルデンベービングが38位(30.50)となり、これらのオリンピアンたちが予選で姿を消した。
※予選32位までと、シード選手8人(日本勢は松本雪聖、織田夢海、大西七海、吉沢恋、中山楓奈)の合計40人が準々決勝に出場する。
【WST恒例となった大波乱/準々決勝】
世界選手権パラグアイ2026ストリート男子準々決勝の映像
(YouTube:https://www.youtube.com/live/bm6TN295CYc?si=cSdy7Gwt35MIZHGB)
男子準々決勝。
※()内はスコア
首位通過は佐々木音憧(83.35)、2位はブラジルのジオバンニ・ビアンナ(80.75)、3位は韓国のカン・ジュニ(79.37)、4位が白井空良(78.22)、5位が小野寺吟雲(76.44)、6位にアメリカのジャガー・イートン(75.51)、7位に堀米雄斗(75.22)が続いた。
ほかにも、根附海龍が9位(74.45)、濱村大征が12位(66.39)、ナイジャ・ヒューストンが14位(65.26)、長井太雅(62.50)が15位で、それぞれ準決勝進出を決めた。
反対にコロンビアのジャンカルロス・ゴンザレスは17位(62.36)、スロバキアのリチャード・ターリーが19位(61.06)、アメリカのクリスチャン・ジョーダンが21位(60.23)、スウェーデンのクリストファー・クルーンが22位(58.11)、世界ランキング4位だったブラジルのウォレス・ガブリエルが31位(52.65)、アメリカのジュリアン・アグリアルディが33位(45.32)、カナダのコルダノ・ラッセルが34位(43.03)、ポルトガルのグスタボ・リベイロが36位(35.91)、アメリカのブレイデン・ホーバンが39位(21.00)。
上記海外の強豪たちがそれぞれ準々決勝敗退となった。
※上位16人までが準決勝に進出。
世界選手権パラグアイ2026ストリート女子準々決勝の映像
(YouTube:https://www.youtube.com/live/t9sVcZeF7jc?si=LpB3DOSxcPq7OV1X)
女子準々決勝。
※()内はスコア
首位はオーストラリアのクロエ・コベル(83.46)、2位は赤間凛音(76.91)、3位は韓国のシン・ジユル(74.30)、4位は中国の13歳ホン・ユン(70.40)、5位は吉沢恋(69.43)、6位は織田夢海(68.91)、7位は中国のゼン・ウェンフイ(68.24)となり、首位以外の上位をアジア勢が占めた。
続いて10位にブラジルのライッサ・レアウ(65.39)、11位に丹野莉愛(63.44)が準決勝に駒を進める。
※上位16人までが準決勝進出。
前回の世界選手権女王、松本雪聖が17位(59.17)で惜しくも敗退。
中国のジュ・ユアンリンが19位(58.95)、ブラジルのパメラ・ロザが21位(56.64)、世界ランキング3位の中国ツゥイ・チェンシーが22位(54.31)、前回世界選手権準優勝の大西七海が31位(34.97)、東京オリンピック銅メダリストの中山楓奈が32位(31.21)、伊藤美優が34位(26.60)、尾関萌衣が40位(2.78)となり、残念ながら準々決勝敗退となった。
【五輪メダリスト全員が決勝進出を逃す激戦/男子準決勝】
※世界選手権パラグアイ2026ストリート男子準決勝の映像。日本では視聴制限があります。
(https://www.youtube.com/live/Rp3Bny-y-2c?is=gHgM9qf2pEac3jV1)
会場の旗が大きく揺れるほど強い風の中行われた男子準決勝。
日本勢は堀米雄斗、濱村大征、白井空良、佐々木音憧、長井太雅、根附海龍、小野寺吟雲の7人が出場。
以下、堀米雄斗と世界ランキング1位、白井空良の滑りを紹介する。
堀米雄斗のラン1本目。
ハンドレールでのファーストトリックをミス。
360キックフリップのバンクイン、クォーターパイプでバックサイドノーズブラント、Aフレームレールでノーリーフロントサイド180 ノーズグラインド リバート。
ギャップtoレールでスイッチフロントサイドリップスライド、ヒップクォーターでバックサイドテールスライド、Aフレームレールでノーリーバックサイドフィーブルグラインド。
最後はハンドレールで、ノーリーバックサイド270ボードスライドを決めるが、おそらくブザー後(制限時間外)となりスコアは40.06点。
ファーストトリックのミスに関して、現地の解説が「風の影響もあるのではないか」と話していたほど、風が強かった模様。
堀米のラン2本目。
1本目にミスのあった、ハンドレールでのノーリーフロントサイドフィーブルグラインドを決める。
続いて360キックフリップのバンクイン、クォーターパイプでバックサイドノーズブラント、Aフレームレールでノーリーフロントサイドブラントスライド。
ギャップtoレールでスイッチフロントサイドリップスライド、ヒップでバックサイドテールスライドを決めるが、直後のノーリーバックサイドフィーブルグラインドをミスしてしまう。
最後はバンプtoハバレッジで、ノーリーバックサイド270ノーズスライドを狙うが、これも失敗してしまい48.66点。
堀米のベストトリック。
ギャップオーバーからの、ノーリーバックサイド270ボードスライドを狙うが続けてミス。
3本目ではパリオリンピックのラストトリックで見せた、ノーリーバックサイド270ブラントスライドに挑むも失敗に終わる。
最終スコアは48.66点、16位でフィニッシュとなった。
白井空良のラン1本目。
こちらもファーストトリックのハンドレールでミスがあり、続くトリックもリズムに乗れず15.14点。
白井のラン2本目。
1本目でミスしたハンドレールでのキャバレリアル バックサイドリップスライドフェイキーをクリアすると、レールでサスキグラインド、Aフレームレールでアーリーウープのフロントサイド270ボードスライド、バンプtoレッジでバックサイドテールスライド、バンプtoバンプでフェイキーフロントサイドビッグスピン、バンプtoバンプで360キックフリップを決める。
最後はバンプtoハバでアーリーウープからのフロントサイド180 フェイキー5-0グラインド(通称ソラグラインド)をミスしてしまい、59.78点
白井のベストトリック。
1本目にハンドレールでキャバレリアル バックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを決めて87.84点を獲得。
2本目以降はミスしてしまい、最終スコアは147.62点で11位となった。
最終的に決勝に進んだのは…
1位 小野寺 吟雲(日本)-170.60
2位 カン・ジュニ(韓国)-170.23
3位 根附 海龍(日本)-170.07
4位 長井 太雅(日本)-167.31
5位 佐々木 音憧(日本)-167.17
6位 ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル)-166.00
7位 アンジェロ・カロ(ペルー)-164.27
8位 イヴァン・モンテイロ(ブラジル)-157.63
以上4人の日本勢が決勝に進出。
東京・パリオリンピック連続メダリストのジャガー・イートンが12位(139.43点)。
パリオリンピック銅メダリストのナイジャ・ヒューストンがランをフルメイクすることができず13位(135.69点)。
準決勝初出場の濱村大征は、ラン1本目は序盤にミス。
迎えた2本目のランでは、ハンドレールでハードフリップバックサイドリップスライドを乗るが、着地でデッキが折れてしまう。
それでもほとんど折れた板を戻して、バンプtoダウンレールに向かうと、キャバレリアル バックサイドリップスライドを決めて会場を沸かせた。
濱村はベストトリックで、ハードフリップ バックサイドテールスライドを決めて83.40点を獲得。最終的にはランのスコアが伸び悩み14位(119.07点)となったが、初の準決勝で存在感を示した。
【新星が活躍/女子準決勝】
※世界選手権パラグアイ2026ストリート女子準決勝の映像。日本では視聴制限があります。
(https://www.youtube.com/live/g_B84PbDPA8?is=V0u_ePWbnKhqCh5D)
日本勢は吉沢恋、織田夢海、赤間凛音、丹野莉愛が準決勝に出場。
韓国のシン・ジユルがランで78.49点、ベストトリックではフロントサイドブラントスライド ショービットアウトとバンプtoダウンレールで、キックフリップ バックサイドリップスライドを決め、唯一の80点台を2本マークし(81.92点)首位通過。
決勝常連組となるオーストラリアのクロエ・コベルや、ブラジルのライッサ・レアウが順調にトリックを決める中、オーストラリアの13歳コラ・ウィルトンや、準決勝初出場ブラジルのマリア・ルシアといった新星組が好調の滑りを見せる。
最終的に決勝に進んだのは…。
1位 シン・ジユル(韓国)-160.41
2位 クロエ・コベル(オーストラリア)-158.45
3位 吉沢 恋(日本)-156.06
4位 織田 夢海(日本)-150.56
5位 コラ・ウィルトン(オーストラリア)-142.46
6位 マリア・ルシア(ブラジル)-136.50
7位 ライッサ・レアウ(ブラジル)-136.31
8位 赤間 凛音(日本)-135.96
ほかの日本勢では、15歳の丹野莉愛がランで45.87点、ベストトリックではハンドレールでバックサイド270リップスライドに果敢にトライしたが、2回目の試技で激しく転倒してしまい3本目は棄権、13位でフィニッシュした。
海外勢では、スペインのダニエラ・テロルが9位(132.44点)、中国のゼン・ウェンフイは3本目のベストトリックで激しいスラムをしてしまい14位、ホン・ユンは15位、アメリカのペイジ・ハインも1本目のラインで激しいスラムを受け、2本目以降を棄権し16位となった。
【トリックの限界に挑み続ける/男子決勝】
※WST世界選手権パラグアイ2026ストリート男女決勝の映像。日本では視聴制限があります。
(https://www.youtube.com/live/vI4PocxQehM?is=z2ZUbFwcuJYSHJHC)
男子決勝は、イヴァン・モンテイロ(ブラジル)、アンジェロ・カロ(ペルー)、ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル)、佐々木音憧、長井太雅、根附海龍、カン・ジュニ(韓国)、小野寺吟雲が出場。
ここからは、日本勢とカン・ジュニの滑りに注目して紹介する。
ラン1本目。
[佐々木音憧]
グレープフルーツグラインドなどを決めるが、得意のバックサイド360をミスしてしまい42.52点。
[長井太雅]
ファーストトリックのビッグスピンハリケーングラインドをミスしてしまい、36.61点。
[根附海龍]
中盤でバックサイドKグラインド ノーリーキックフリップアウトをミスしてしまい25.11点。
[カン・ジュニ]
メインセクションで、スイッチフロントサイド270ブラントスライド フェイキーやノーリーバックサイド270ノーズスライドなどを決めるフルメイクのランで84.88点。
[小野寺吟雲]
メインセクションで、こちらもスイッチフロントサイド270ブラントスライド フェイキーを決め、ほかにもキックフリップバックサイドテールスライド フェイキーなどを決めるが、ラストにバックサイドキックフリップをミスしてしまい78.50点。
ラン2本目。
[暫定6位、佐々木音憧]
ハンドレールでフロントサイド180スイッチバックサイドフィーブルグラインド(通称グレープフルーツグラインド)、スモールハバでサスキグラインド、ギャップtoレールでバックサイドノーズブラントスライド、ピラミッドで360キックフリップ、バンプtoバンプ全越えのバックサイド360を決める。
続けてクォーターパイプでフロントサイドブラント、Aフレームレールにフロントサイド270リップスライドを決めるが、ラストのキャバレリアル ノーズブラントスライドを外してしまいフルメイクならず、68.97点。
[暫定7位、長井太雅]
ハンドレールでビッグスピン フロントサイドハリケーングラインド、レールでスイッチバーレーグラインド、クォーターパイプでバックサイドノーズブラント、Aフレームレールにフロントサイド180 スイッチオーバーKグラインド、ギャップtoレールでフロントサイドノーズブラントスライドを決める。
続けて、クォーターパイプでフロントサイドスミスグラインド、バンプtoバンプで360キックフリップ、最後はAフレームレールにバックサイド270ノーズブラントスライドを決めてフルメイク、83.09点を獲得。
[暫定8位、根附海龍]
ふたたびバックサイドKグラインド ノーリーキックフリップアウトをミスしてしまうが、最後にハンドレールでヒールフリップバックサイドリップスライドを決めて66.97点。
[暫定首位、カン・ジュニ]
1本目のラン終了後の練習中に手首を怪我してしまい、左手首に包帯を巻いての2本目。
手首の怪我をものともしない滑りでトリックを重ね、ラストはバンプtoハバでノーリーバックサイド270ノーズスライド270アウト(通称ユウトルネード)を決めてフルメイク。
さらにスコアを上げて87.21点。
[暫定5位、小野寺吟雲]
1本目にミスのあったバックサイドキックフリップを終了ギリギリに決めきり、87.85点。
ラン3本目。
[暫定7位、佐々木音憧]
ファーストトリックのグレープフルーツグラインドでミスをしてしまい、スコアを伸ばせず。
[暫定5位、長井太雅]
こちらもファーストトリックでミスをしてしまい、スコアを伸ばせず。
[暫定8位、根附海龍]
1本目、2本目で外してしまった、バックサイドKグラインド ノーリーキックフリップアウトを決め、ハンドレールでヒールフリップバックサイドリップスライドまでを完璧にメイク。
しかし、最後にスモールハバでのフロントサイドテールスライド ヒールフリップフェイキーアウトをミスしてしまい73.34点。
[暫定首位、カン・ジュニ]
バンプtoバンプでノーリーバックサイド360ヒールフリップを入れて、ランをグレードアップ。
ラストはユウトルネードではなく、ノーリーバックサイド270 ノーズスライドとなったがスコアを上げて89.21点。
[暫定2位、小野寺吟雲]
ギャップtoレールでキックフリップバックサイドリップスライド、ピラミッドでノーリーヒールフリップ、ハンドレールでスイッチフロントサイド270ブラントスライド フェイキー、スモールハバでスイッチフロントサイドノーズスライド、クォーターパイプでキャバレリアル キックフリップ、Aフレームレールにキックフリップフロントサイドボードスライド、ハバレッジでキックフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウト。
最後はバンプtoステアで、バックサイド180を決めてフルメイク。
スコアを上げて、ランセクション唯一の大台となる90.14点を獲得。
ラン終了時点で、首位が小野寺吟雲(90.14点)、2位がカン・ジュニ(89.21点)、3位がジオバンニ・ビアンナ(85.34点)。
5位に長井太雅(83.09点)、7位に根附海龍(73.34点)、8位に佐々木音憧(68.97点)の順で、ベストトリックに進む。
ベストトリック1本目。
※()内はランのベストスコアと合わせた合計得点。
[暫定8位、佐々木音憧]
ハバでキャバレリアル フェイキーノーズグラインドをミス(68.97)。
[暫定5位、長井太雅]
ハンドレールで、ビッグスピン フロントサイドブラントスライド ショービットアウトをミス(83.09)。
[暫定7位、根附海龍]
ハンドレールで、ヒールフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトをミス(73.34)。
[暫定2位、カン・ジュニ]
ギャップtoレールで、アーリーウープのスイッチフロントサイド270リップスライドをミス(89.21)。
[暫定首位、小野寺吟雲]
ハンドレールで、ビッグスピンキックフリップ フロントサイドブラントスライド ビッグスピンアウトをミス(90.14)。
各選手が自身最高難度のトリックに1本目から挑んだ結果、1本目は8選手全員が失敗に終わるという展開に。
ベストトリック2本目。
[暫定8位、佐々木音憧]
ふたたびハバで、キャバレリアル フェイキーノーズグラインドにトライするがミス(68.97)。
[暫定5位、長井太雅]
ハンドレールで、ビッグスピン フロントサイドブラントスライド ショービットアウトを決め83.09点(166.18)。
奇しくもランと全く同じ得点を獲得し、暫定首位につける。
[暫定7位、根附海龍]
ふたたびハンドレールで、ヒールフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトにトライするがミス(73.34)。
[暫定3位、カン・ジュニ]
ギャップtoレールで、アーリーウープのスイッチフロントサイド270リップスライドを決めて90.11(179.32)。
長井を抜いて暫定首位に立つ。
[暫定3位、小野寺吟雲]
ふたたびハンドレールで、ビッグスピンキックフリップ フロントサイドブラントスライド ビッグスピンアウトを狙うがミス(90.14)。
ベストトリック2本を終えた時点で、トリックを決めたのが全8選手中、長井とカン・ジュニのみという珍しい展開に。
ベストトリック3本目。
[暫定8位、佐々木音憧]
最後まで果敢に攻めたが、ラストトリックも失敗に終わる(68.97)。
[暫定2位、長井太雅]
Aフレームレールで、バックサイド270ノーズブラントスライド270アウトを狙ったがミス(166.18)。
[暫定7位、根附海龍]
最後もハンドレールで、ヒールフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトにトライするが、着地で惜しくも失敗(73.34)。
[暫定首位、カン・ジュニ]
ハンドレールで、スイッチフロントサイド270ブラントスライド ビッグスピンアウトを狙ったがミス(179.32)。
[暫定3位、小野寺吟雲]優勝するには89.19点が必要な場面。
ハンドレールで、ビッグスピンキックフリップ フロントサイドブラントスライド ビッグスピンアウトを完璧に決めきり、この日最高得点となる92.12点(182.26)。
最後の大一番でみごとプレッシャーに打ち勝ち、自身初となる世界王者の座に輝いた。
世界ランキングポイントが最も獲得できる世界選手権とあって、大きなプレッシャーもある中、男子決勝のベストトリックでトリックを決めたのは上位3人のみとなった。
さらに言うと全8選手が行った24回のベストトリック中、メイクできたトリックは3本のみ。
しかしそれだけ各選手が世界王者の座を目指し、世界で誰もメイクしたことがないほどの最高難易度トリックに果敢に挑み続けた結果だったとも言える。
【トップオブトップの戦い/女子決勝】
女子決勝には赤間凛音、ライッサ・レアウ(ブラジル)、マリア・ルシア(ブラジル)、コラ・ウィルトン(オーストラリア)、織田夢海、吉沢恋、クロエ・コベル(オーストラリア)、シン・ジユル(韓国)が出場。
※コラ・ウィルトンは体調不良のため、ランを1本流した後は棄権した。
ここからは日本勢とクロエ・コベルの滑りに注目して紹介する。
ラン1本目。
[赤間凛音]
メインセクションでバックサイドスミスグラインドや、フロントサイド180フェイキーノーズグラインドなどを決めるフルメイクを見せて75.48点。
[織田夢海]
バンプtoレッジでバックサイドテールスライド、ピラミッドでキックフリップ、ハンドレールでキックフリップフロントサイドボードスライド、ノーリーキックフリップでバンクイン。
Aフレームレールでフロントサイドブラントスライド、最後はハンドレールでフロントサイドフィーブルグラインドを決めてフルメイクし、82.21点を獲得。
[吉沢恋]
ビッグスピンボードスライドなどを決めるが、中盤にギャップtoレールでフロントサイドブラントスライドを失敗してしまい、45.92点。
[クロエ・コベル]
メインセクションで、フロントサイドノーズグラインドやバックサイドスミスグラインド。
フラットレールでフロントサイドノーズグラインド ノーリーフリップアウトなど高難度のトリックを軽々とメイクし、85.36点で暫定首位につける。
これでもクロエにとってはセーフティランとなり、非常にリラックスした滑りを見せた。
ラン2本目。
[暫定4位、赤間凛音]
終盤にフラットレールでフロントサイドフィーブルグラインド フロントサイド180アウトを決めてグレードアップさせるが、ラストのフロントサイド180フェイキーノーズグラインドをミスしてしまい、スコアを伸ばせず。
[暫定2位、織田夢海]
中盤にフラットレールでのバックサイドKグラインド ノーリーキックフリップアウトでミスしてしまい、スコアはそのまま。
[暫定5位、吉沢恋]
ハンドレールでビッグスピンフロントサイドボードスライド、スモールハバでバックサイドノーズスライド、バンプでキックフリップ、Aフレームレールでバックサイドリップスライド、ギャップtoレールでフロントサイドボードスライドを決め、最後はバンプtoレッジでバックサイドテールスライドをフルメイク。75.46点を獲得して暫定5位につける。
[暫定首位、クロエ・コベル]
ハンドレールでフロントサイドノーズグラインド、スモールハバでバックサイドテールスライド、バンプでキックフリップ、フラットレールでフロントサイドノーズグラインド ノーリーキックフリップアウト。
続けて、ハバでバックサイドスミスグラインド、バンプでノーリーキックフリップ、フラットレールでノーリーフロントサイドリップスライド、最後はバンプtoレッジにキックフリップ バックサイドKグラインドを決めて89.74点を獲得。さらにスコアを伸ばす。
ライッサ・レアウがラン2本目を終えた時点でトラックに不具合があったようで、トラックを全て交換している様子がうかがえた。
ラン3本目。
[暫定4位、赤間凛音]
2本目にミスのあったラストトリックをしっかり決めきり、1本目よりグレードアップしたランで78.11点。暫定3位につける。
[暫定2位、織田夢海]
中盤のバックサイドKグラインド ノーリーキックフリップアウトを決めきれず、スコアはそのまま。
[暫定5位、吉沢恋]
1本目にミスのあった、ギャップtoレールでのフロントサイドブラントスライドに挑んだが失敗、スコアは変わらず。
[暫定首位、クロエ・コベル]
フラットレールでフロントサイドノーズグラインド ノーリーキックフリップアウトをミスしてしまい、スコアはそのまま。
ラン3本を終えて、首位はクロエ・コベル(89.74点)、2位が織田夢海(82.21点)、3位が赤間凛音(78.11点)、4位がライッサ・レアウ(77.11点)、5位が吉沢恋(75.46点)。
準決勝首位通過のシン・ジユルは、ランセクション8.57点に終わり厳しい展開を強いられる。
ベストトリック1本目。
※()内はランのベストスコアと合わせた合計得点。
[暫定3位、赤間凛音]
ハンドレールで、バーレーグラインド180アウトを決めて76.52点(154.63)。
[暫定4位、織田夢海]
ハンドレールで、キックフリップ フロントサイドフィーブルグラインドを完璧に決めて88.73点(170.94)首位に立つ。
[暫定6位、吉沢恋]
ハンドレールで、ビッグスピンフロントサイドボードスライド ショービットアウトを完璧に決めて83.80点(159.26)暫定2位に。
[暫定5位、クロエ・コベル]
ステアでヒールフリップをミス(89.74)。
ベストトリック2本目。
[暫定3位、赤間凛音]
バンプtoステアオーバーのビッグスピンヒールフリップを狙ったが失敗(154.63)。
[暫定首位、織田夢海]
1本目で最高難易度のトリックをメイクしているため、あえてメインセクションは攻めず、フラットレールでのバックサイドKグラインド ノーリーフリップアウトを狙ったがミス(170.94)。
[暫定2位、吉沢恋]
ランでメイクできなかったギャップtoレールでのフロントサイドブラントスライドのリベンジに成功し、79.92点(159.26)。スコアは変わらず順位はそのまま。
[暫定5位、クロエ・コベル]トップに立つには81.21点が必要な場面。
1本目とトリックを変えて、ハンドレールでフロントサイドノーズブラントスライドをメイク。
78.23点(167.97)を獲得し、吉沢を抜いて暫定2位につける。
ベストトリック3本目。
[暫定4位、赤間凛音]
ふたたびビッグスピンヒールフリップを狙ったが失敗(154.63)。
[暫定首位、織田夢海]
フラットレールでのバックサイドKグラインド ノーリーフリップアウトのリベンジにみごと成功。68.04点(170.94)で合計スコアは変わらず。
[暫定3位、吉沢恋]
バンプtoレッジで、バックサイドテールスライド フロントサイドビッグスピンアウトを決めて72.48点(159.26)。スコアは変わらず。
[暫定2位、クロエ・コベル]首位に立つには81.21点が必要な場面。
ハンドレールで、フロントサイドノーズグラインド ノーリーキックフリップアウトを狙ったが失敗(167.97)。
最終的にクロエのシングルトリックは70点台にとどまり、織田夢海が2度目の世界女王に輝いた。
3位はベストトリックで83.80(ビッグスピンフロントボード ショービットアウト)をマークした吉沢恋、安定した滑りを見せた赤間凛音が4位と続いた。
準決勝首位のシン・ジユルはベストトリックで81.85点を獲得するも、ランのスコアが8.57点と大きく伸び悩み6位。
ブラジルのライッサ・レアウはベストトリックを1本も決めることができず、7位に終わった。
【超ハードな4日間】
毎大会WSTは予選を含め、本当にハードな日々だなと常々思う。
選手やコーチたちは予選の数日前から現地入りし、予選から決勝までの間、集中力を切らすことなく4日間を戦い抜く。
想像するだけで気が遠くなるようなハードスケジュールを、選手たちは年に数回こなさなければならない。
さらにトップ選手となると、WST以外にもX Gamesやストリートリーグ(SLS)など大きな大会が控えている。
2週間前に行われたSLSパリ大会では、ライッサ・レアウ選手が事前練習で足首を負傷してしまい欠場。今大会の動向が気になっていたが、みごとな滑りを見せてくれた。
今大会では、女子選手で特に怪我人が目立つ大会となってしまった。
女子は若い選手も多く、コンディション管理の難しさもあるのかもしれない。
さらに約1カ月後の11月16日からは、早くもWST宇都宮大会が控えており、ほかにも11月5日からは第9回日本選手権、トップ選手はその翌週11月14日にSLS東京大会がある。
こうして見るだけでも過密スケジュールなだけに、今後の大会で選手たちがケガなく滑れることを願うとともに、今大会で負傷した選手たちの一日も早い回復を祈りたい。
大会に出られないのは大変だが、スケーターにとってスケボーができないということが何より一番しんどいであろうから。
【WST世界選手権2026ストリート男子リザルト】
1位 小野寺 吟雲(日本)-90.14/92.12/182.26
2位 カン・ジュニ(韓国)-89.21/90.11/179.32
3位 長井 太雅(日本)-83.09/83.09/166.18
4位 ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル)-85.34/0.00/85.34
5位 アンジェロ・カロ(ペルー)-83.27/0.00/83.27
6位 イヴァン・モンテイロ(ブラジル)-74.33/0.00/74.33
7位 根附 海龍(日本)-73.34/0.00/73.34
8位 佐々木 音憧(日本)-68.97/0.00/68.97
※得点はベストラン/ベストトリック/2つの合計得点
【WST世界選手権2026ストリート女子リザルト】
1位 織田 夢海(日本)-82.21/88.73/170.94
2位 クロエ・コベル(オーストラリア)-89.74/78.23/167.97
3位 吉沢 恋(日本)-75.46/83.80/159.26
4位 赤間 凛音(日本)-78.11/76.52/154.63
5位 マリア・ルシア(ブラジル)-38.50/74.67/113.17
6位 シン・ジユル(韓国)-8.57/81.85/90.42
7位 ライッサ・レアウ(ブラジル)-77.11/0.00/77.11
8位 コラ・ウィルトン(オーストラリア)-0.22/0.00/0.22
文:小嶋勝美(スケートボード放送作家)
情報提供元: マガジンサミット